91話 ページ10
カナデ「ふーん…………まあ、良いけど?
その心意気に免じてハンデをあげよっか。」
シオン「フッ、確かに。
これじゃあ、弱い者虐めになるからな。」
ミク「その通りだね!
私達3人を此処から1歩でも動かせることが出来たのなら勝ちにしよう!」
ドワーフ王「こ、こンの!
雑魚の悪魔の分際で、いい気になるな!!」
カナデ達の挑発にまんまと乗せられたドワーフ王とドワーフ女王は殴りに掛かってきた。
ドワーフは、足がが短く、その名の通り鍛冶をする“人間”。
一気に3人に詰め寄ってきた。
ドワーフ女王「私達をコケにした罪を償って貰うわ!!」
シオン「ふんっ、やれるモンならやってみろ。」
女王はハンマーを持ち上げて襲ってきた。
単純な攻撃だから、シオンは軽く払うだけで回避できる。
だが、大きく振るいすぎたから背中はガラ空き。
そこを狙ったら、転けた。
ドワーフ女王「ぶへっ!」
シオン「ふん…………幾らドワーフは短足で戦闘技術が苦手だからって此処まで弱いとは。」
ドワーフ王「こ、このぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」
シオンの感想に、皮膚を切り、血を滲ませるドワーフ女王は睨み吼えた。
実際に弱いのだから仕方のないこと。
そして顔を真っ赤にして、また殴りに掛かってきた。
シオンの指摘に耳を傾けることなく、ただ怒り任せに振るう。
シオン「(こいつ等、勝つ気あんのか?)」
そう思いつつ、何度も殴りかかってくるもんだから、その度に軽くあしらう。
地面に背中から落下して、咳き込むけど事項自得。
カナデ「ねえ、ホントに私達に勝つ気あるの?」
ミク「それとも、楽に死にたくないの?」
ドワーフ王「こんの、餓鬼がぁ………ッ!」
シオン「どうせ、“劣化”されてる魔法とかしてるからそうなるんだ。
事項自得だ。」
ドワーフ女王「くっ……!」
ゴミが睨んでくるが、その姿が演技臭い。
どうせ、『自分は劣勢』と演技をして3人の油断でも誘っているんだろう。
と、思う3人。
彼等は“3馬鹿”だが、戦闘にそんなヘマはしない。
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作者名:猫 | 作成日時:2023年5月9日 11時