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さすがに教室では話しかけてこぉへんやろうと思って勝手にホッとしてたのに、神山くんは普通に話しかけてきた。

Aさんと呼ぶ声は優しくて、ドキッとすると話してた子の気持ちが分かる。

しかし私は彼の本性を知ってるから、呼ばれたら違う意味でドキッとする。

その笑顔、周り子たちは「素敵」「可愛い」とか言うてるけど、私には恐怖でしかない。

みんなこの顔に騙されたアカンでッ、って言ってやりたい…。

言えやんけど。






あれから神山くん、または重岡くんが話しかけてくることに慣れて、今では私が二人に対してビクビクすることはほとんど無くなった。



「…教室で話しかけやんといて」

緑「え、なんで?」

「いや……視線が痛いし、」



むしろお昼とか一緒に過ごすことが多くなった。



緑「痛いし?」

「その嘘くさい笑顔も……」

赤「神ちゃんの笑顔嘘くさいやって!」

緑「…A酷いこと言うな。てことで、ジュース買ってき」

「えっ…」



しげの分もやで、と当たり前のように言う。

こうやってパシられるのも何回目なんや。

優しさの欠片もない。

私は渋々と立ち上がって、自販機へと向かった。


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作者名:Aqua. | 作成日時:2021年11月29日 20時

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