優しい神山くん？【JW】 (ページ7)

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７．ページ7

「はぁ」

朝からため息しか出ぇへん。

まるで錘が付いてるかのように足が重い。

あの二人に会いたくない。

「…アイツら嫌やわ」

緑「アイツら、ねぇ……」

「！？」

バッと後ろを振り向くと、そこには神山くんと重岡くんが立っていた。

い、いつの間に……。

赤「アイツらって俺らのことやろ」

「……」

ニコニコ天使ちゃん、と言われてる重岡くん。

今の表情をみんなに見て欲しい。

ぜんっぜんニコニコ天使ちゃんやないから。めっちゃ冷めきってるから！

緑「そんな言葉遣いするんや、意外やわ」

赤「な。大人しくてビクビクしてる奴や思うてたのに」

表情を一切変えへんと会話する神山くんと重岡くん。

しかしクラスメイトであろう人が二人に挨拶をすると、すぐさま笑顔になり、元気よく挨拶を返していた。

それを見て思わず私は、

「…こわ」

と口にした。

あっ、やば…と思うが時すでに遅し。

緑「…なんて？」

赤「…」

二人の目が怖い。

「…っし、失礼しましたー！」

私は走って逃げた。

でも逃げたところで、クラス一緒やから結局会ってまう。

ああ、違うクラスに移動したい…。