検索窓
今日:7 hit、昨日:5 hit、合計:48,023 hit

6. ページ6




男二人に挟まれて逃げ場がない。

パニックになった私は、思わずこう言ってしまった。



「きょ、今日は何も聞いてませんっ!」

赤「…今日は?」

「はっ…」



自ら墓穴を掘りました。

重岡くんの掴む力が微かに強くなった。ちょっと痛い。



緑「この間のやつは聞いたってことか」

「ぇ、っと…その……」

緑「せやから今日、教室で目ェ合ったとき訝しげな顔したんやな」



そんな表情をしたつもりはなかった。

無意識に神山くんが言うてる顔をしてたんやろう。



緑「変に思ったんよな。ほとんどの女子は俺が笑いかけたら顔赤らめたりするのに、Aはせぇへんかった」

赤「ああ、せやから俺に名前聞いてきたんか」

緑「おん」



まさか私のことを話してたなんて。



緑「…この事誰かに言うたら分かってるよな」

「ひッ……い、言いません言いません…!」

緑「ふふ、ええ子や」

赤「神ちゃん怖いわー」



とか笑いながら言うてる重岡くんも怖い。



緑「さてと、そろそろ帰るか。

じゃ、また明日な……Aさん」



神山くんはいつもの素敵な笑顔で私にそう言い、重岡くんと共に帰って行った。

さっき呼び捨てやったのに。

…明日にならんといてほしい。


7.→←5.



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (136 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
342人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:Aqua. | 作成日時:2021年11月29日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。