優しい神山くん？【JW】 (ページ13)

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１３．赤ページ13

赤side

赤「神ちゃん、どうしたん？」

帰る準備ができた神ちゃんが俺の席まで来てくれたんやけど、なんか周りをキョロキョロしとる。

緑「A帰ったん？」

赤「え、A？」

一緒に教室全体を見渡して、Aを探すが、どこにもおらんかった。

せやけど机を見たらカバンがあったから、まだ帰ってへんのは確実やった。

赤「カバン置いとるし、トイレでも行ったんちゃう。待つ？」

別にAと帰る約束とかしてるわけやないけど、いつの間にか自然と一緒に帰ることがここ最近多なった。

最初の方、Aはめっちゃ嫌がってた。

それでも神ちゃんが面白がって同じことをし続けたら、諦めたんか一緒に帰ることに何も言わんくなった。

あの神ちゃんが女子に興味を持つん珍しいなって思ってた。

まあ、Aの反応おもろいからな。

でも最近俺らに慣れてきたんか、たまに言い返してくるけど。

緑「…いや、帰る」

赤「ん」

神ちゃんの言葉に俺は急いで教科書などをカバンに詰め込んだ。

後ろの席をチラッと見たけど、Aはまだ戻ってへんかった。