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「Aさん」



ある日、授業が終わって帰ろうとカバンの中に荷物を詰め込んでいた時やった。

クラスメイトの子に声をかけられた。



「はい」

「廊下にAさんの事呼んでる子がおるんやけど」

「え?」



私のことを?

他のクラスに仲がええ子はおらん。

誰やろうと思いつつ、そのクラスメイトにお礼を言うて廊下へ向かった。

窓の方の壁に一人立っている女子と目が合う。

その子は私を見て、近寄ってくる。

…この子どこかで。



「AAさん?」



名前を呼ばれて頷く。



「…あの、貴方は?」

佐藤「隣のクラスの佐藤。ねぇAさん」

「はい」

佐藤「今から時間ある?」



そういう彼女の目を見て、私は思い出した。

数日前に神山くんに告白してた子や、って。

見間違いかもしれへんが確か睨まれたんやったけ。



「…まぁ、大丈夫」

佐藤「じゃあ来て」



そう言うて佐藤さんは先に歩いて行く。

何やろう、怖いな。

なんて思いながら、私は彼女の後をついて行った。


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作者名:Aqua. | 作成日時:2021年11月29日 20時

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