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#32 ページ32

「ひろ…聞いてもらっていい?」
弱々しく震えながらしか発せられない声に宏光はコクリと微かに頷いた。

「俺、ね…忘れてたことがあって…それは絶対に忘れちゃいけない事だったのに…。
昔から俺の大切な人で、1番は変わらずひろだってこと。
いつも一緒に居たからそんな大事な気持ちが
見えなくなってた…」

宏光はコクリ、コクリと頷きながら話を聞いてくれる。

「でもね、ひろが突然いなくなって…留学したって聞いて…今まで当たり前に会えてた距離じゃなくなって、すぐに会えないんだって、そうなった途端、俺…すぐダメんなった…何て言うの…
もう、空っぽって感じ…」

ポツリ、ポツリと吐き出される言葉たち。

「ひろ、手紙ありがとね…」

「…気付いたの?」

「うん、ひろに会いたくてさ…会いに行ったら見つけた。それから…プレゼントも…」

「…あぁ、あれ、ね…」
気まずそうに微笑んで俯いた宏光。

「あのプレゼント…貰っちゃだめ、かな…」
2年分のあのプレゼント、宏光の手からちゃんと貰いたかった。

「…え、」
目を見開いて俺を見る宏光に不安が込み上げた。

「…やっぱ、だめ?」
図々しいお願いだったかなって。

「…あげる。あれは太輔のだから…」

照れたような表情で向けられた笑顔はそれは、それは可愛く、愛おしくてもう手放せない。そう、思った。

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zumi(プロフ) - さっPさん» さっPさん★ありがとうございます!!2人に感情移入して貰えるなんて光栄ですよー(o´艸`)また楽しんでもらえるような作品が書けるように頑張ります!! (2015年12月27日 21時) (レス) id: 430f785ac8 (このIDを非表示/違反報告)
zumi(プロフ) - かなさん» かなさん★最後までお付き合いいただきありがとうございます♪泣かせてしまってすみません。笑!!また遊びに来てくださいね、今後ともよろしくお願い致します(*´`) (2015年12月27日 21時) (レス) id: 430f785ac8 (このIDを非表示/違反報告)
zumi(プロフ) - mitsuさん» mitsuさん★いつも本当にありがとうございます(o´艸`)また次の作品も楽しんでもらえるものが書けるように頑張ります!! (2015年12月27日 21時) (レス) id: 430f785ac8 (このIDを非表示/違反報告)
さっP(プロフ) - こんにちは♪完結おめでとうございます!前半はひろに感情移入、後半は太輔に感情移入でした!ずっと変わらず太輔を想ってるひろが健気で、それでいて芯が強くて……(/_;)太輔はこの過ちをずっと忘れないで、いつまでもひろのことを離さないでほしいと願います!(*^^*) (2015年12月26日 12時) (レス) id: 9aef3c4f25 (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - 完結、おめでとうございます。何度も泣かせて頂きました!最後は幸せな気持ちになりました。ありがとうございました。に (2015年12月26日 2時) (レス) id: 284ce13457 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:zumi | 作成日時:2015年9月2日 20時

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