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#4 ページ4

俺と宏光は生まれた時から一緒にいた。

もともと宏光と俺の親が同級生で仲がよかった。

俺達が生まれたのも同じ年で、同じペースで成長してきた。

いつも一緒にいてお揃いの洋服を着てた時もあって双子ってよく言われてた。

優しい両親たちと宏光、この時間が何より幸せでいつも笑ってた。

ずっとこの時間が続いていくって、そう思ってたんだ。


あれは、小学校にあがる少し前。

いつも通り宏光と2人公園の砂場で遊んでた。


トンネルを2人で作ってたんだ。

「ひろぉー、手ぇ入れてー」

貫通した穴に手を入れて宏光を呼んだ。

でも宏光はしゃがんだまま空を見上げてて。

「ひろぉ、どしたの?」

「たぁ…?」

「なぁに?」

「お空が、泣きそうだね」

「お空は泣かないよ」

「泣くよ。
晴れた日のお空は笑ってて、
雨の日のお空は泣いてるんだよ。
曇の日のお空は落ち込んでて、
雷の日のお空は怒ってる」

「ふーん」

「お空が泣きそうだね」

悲しそうな宏光の顔を見たくなくて、
そっと頭を撫でてあげた。


「太輔!!宏くん!!」

大慌てで公園に駆け込んできたお母さん。

その目は真っ赤に腫れていて泣いたことを伝えた。

俺達の手を掴むと早足で公園を出る。

「お母さん、どこ行くの?」

お母さんはその質問に答えてくれることはなくて、ただただ流れる涙を拭うこともしないで鼻をすすってた。

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zumi(プロフ) - さっPさん» さっPさん★ありがとうございます!!2人に感情移入して貰えるなんて光栄ですよー(o´艸`)また楽しんでもらえるような作品が書けるように頑張ります!! (2015年12月27日 21時) (レス) id: 430f785ac8 (このIDを非表示/違反報告)
zumi(プロフ) - かなさん» かなさん★最後までお付き合いいただきありがとうございます♪泣かせてしまってすみません。笑!!また遊びに来てくださいね、今後ともよろしくお願い致します(*´`) (2015年12月27日 21時) (レス) id: 430f785ac8 (このIDを非表示/違反報告)
zumi(プロフ) - mitsuさん» mitsuさん★いつも本当にありがとうございます(o´艸`)また次の作品も楽しんでもらえるものが書けるように頑張ります!! (2015年12月27日 21時) (レス) id: 430f785ac8 (このIDを非表示/違反報告)
さっP(プロフ) - こんにちは♪完結おめでとうございます!前半はひろに感情移入、後半は太輔に感情移入でした!ずっと変わらず太輔を想ってるひろが健気で、それでいて芯が強くて……(/_;)太輔はこの過ちをずっと忘れないで、いつまでもひろのことを離さないでほしいと願います!(*^^*) (2015年12月26日 12時) (レス) id: 9aef3c4f25 (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - 完結、おめでとうございます。何度も泣かせて頂きました!最後は幸せな気持ちになりました。ありがとうございました。に (2015年12月26日 2時) (レス) id: 284ce13457 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:zumi | 作成日時:2015年9月2日 20時

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