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#28 ページ28

蝉の声が鬱陶しく感じる7月。
夏休みが数週間後に迫った頃。

「…ゴホッ、ゴホッ…」
俺は初めて夏風邪とやらをこじらせた。

朝はまだマシだったのに授業が進むにつれて怠くなる体は暑いのか寒いのかさえわからない。

これ、ヤベェな…

先生に許可をもらい保健室に駆け込む。
ベッドに寝かされ体温計が脇に挟まれる。

電子音が響き取り出した体温計を見るなり保健の先生があらあら…と呟く。

薬を飲んで1時間ほど休ませてもらうと薬が効いたのか心なしか楽になっていた。

今の内にと早退をさせてもらい家までの道を歩く。
夏の暑さが体力を奪い、頭痛や怠さに襲われた。

家に着くと部屋に向かい、力尽きるようにベッドに倒れた。

誰もいない静かな家はなんだか淋しくて、だけど起き上がることも無理そうな体をそのまま横たえて眠りについた。


薄ら目を開くと窓の外はオレンジ色に染まり、どれだけ寝てたんだろう。

ふわふわする意識の中周りを見渡せば、倒れ込んだままの体は真っ直ぐベッドに寝かされてて布団もしっかり掛けてある。
制服はしっかりハンガーに掛けてあって、Tシャツとジャージに着替えてた。

全然気付かなかったな…

テーブルに置かれたスポ-ツドリンクはコップに少し注がれてて飲ましてくれてたのか喉の乾きはなかった。

母さんが帰ってくるには早いけど学校から連絡が入って帰ってきてくれたのか。

申し訳なかったな、そう思ってた。

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zumi(プロフ) - さっPさん» さっPさん★ありがとうございます!!2人に感情移入して貰えるなんて光栄ですよー(o´艸`)また楽しんでもらえるような作品が書けるように頑張ります!! (2015年12月27日 21時) (レス) id: 430f785ac8 (このIDを非表示/違反報告)
zumi(プロフ) - かなさん» かなさん★最後までお付き合いいただきありがとうございます♪泣かせてしまってすみません。笑!!また遊びに来てくださいね、今後ともよろしくお願い致します(*´`) (2015年12月27日 21時) (レス) id: 430f785ac8 (このIDを非表示/違反報告)
zumi(プロフ) - mitsuさん» mitsuさん★いつも本当にありがとうございます(o´艸`)また次の作品も楽しんでもらえるものが書けるように頑張ります!! (2015年12月27日 21時) (レス) id: 430f785ac8 (このIDを非表示/違反報告)
さっP(プロフ) - こんにちは♪完結おめでとうございます!前半はひろに感情移入、後半は太輔に感情移入でした!ずっと変わらず太輔を想ってるひろが健気で、それでいて芯が強くて……(/_;)太輔はこの過ちをずっと忘れないで、いつまでもひろのことを離さないでほしいと願います!(*^^*) (2015年12月26日 12時) (レス) id: 9aef3c4f25 (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - 完結、おめでとうございます。何度も泣かせて頂きました!最後は幸せな気持ちになりました。ありがとうございました。に (2015年12月26日 2時) (レス) id: 284ce13457 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:zumi | 作成日時:2015年9月2日 20時

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