絶対譲らん 青side ページ2
〆．
緑「はーい、ストップ」
二人の顔の間に、手のひら。
青「ちぇっ」
緑「俺の目の前でさせるわけないやろ」
青「じゃあおらんとこでたっぷり」
「そ、それもだめですっ」
青「わ、真っ赤」
「見ないでくださいっ」
やきもちやきやねんな、俺も神ちゃんも。
青「ともかく、この男とはデート行かんこと」
「ええ……約束しちゃったのに」
青「あかん！今から断る」
「あ、廉くんだ」
ガラガラガラと、店のドアが開く。
廉「……あ、A」
廉くん……A………
何その呼び方。
許されへん。
青「お前」
廉「え？でかっ」
身長差はそこまで無いと思うけど、威圧成功。
青「Aのことデートに誘ったらしいな」
廉「ああ……やって振り向かせたいから」
青「無理、Aは俺のこと好きやから」
「わっ」
Aの肩を抱き寄せると、また顔を真っ赤にした。
……可愛過ぎるやろ。
廉「へえ、うわさの。でも彼氏やないんでしょ？」
青「いろいろあんねん。でも、俺もAのこと好きやから」
廉「………………」
Aはうつむいてしまった。
やっぱり、まだ選べへんこと悩んでるんやろうな。
廉「ま、事情は知らんけど、片想いでも両想いでも、なんなら結婚してても関係ない。俺はAが好きやねんから」
…………へぇ。
イケメン発言すんねんな、こいつ。
青「Aの気持ちがお前に向くことは、ない」
うえすとの七人で、今一生懸命アタックしてんねん。
途中参加のお前になんか絶対譲らん。
……あと、五歳児にも絶対譲りたくないな。
ま、譲るなんて選択肢がそもそもないんやけど。
緑「俺も言っていい？俺もAと両想いやから」
廉「は？」
お、困惑してる。
青「そーそー。お前の入る隙なんかないくらい、俺らの間には特殊な関係が生まれてんの」
緑「ってわけで、Aとのデートなしで」
廉「…………………」
「あ……ご、ごめんね、廉くん。こんなに引き留められるとは思わなくて」
廉「や、ええよ」
うわ、めっちゃ睨んでくるやん。
廉「大学ではよろしく」
最後にAにだけ笑顔を見せて、出てった。
…………油断できひんな。
〆．
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2009人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズWEST」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
りぃな - この作品すごく好きで、もうすっかり居酒屋うぇすとの常連になってしまいました…笑 これからも大好きです！更新頑張ってください、応援しています！ (2020年10月25日 2時) (
レス) id: 6d972d4f2d (このIDを非表示/違反報告)
粋(プロフ) - 久しぶりの更新、とても楽しく読ませていた抱きました！続編移行、歓喜です！ (2020年10月22日 15時) (レス) id: 962e1b28b4 (このIDを非表示/違反報告)
Dreamgirl(プロフ) - とんでもないです！作者さんのペースでゆっくりでもいいので、更新いつでも待ってます。続編移行してくださるという報告だけでも嬉しいです！応援しています！ (2020年10月21日 18時) (レス) id: 19b6f6daaa (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - お久しぶりです！もう更新ないかなぁと思いながら待っていたのでとても嬉しいです！はゆなさんの余裕のある時に気楽に更新して頂けたらと思います。応援しています！ (2020年10月21日 14時) (レス) id: b3b8d3b067 (このIDを非表示/違反報告)
黄色パーナ - この作品大好きです！これからも頑張ってください！ (2020年4月1日 0時) (レス) id: ceaebda915 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：はゆな
| 作成日時：2018年9月20日 17時
