意地悪 ページ32
〆．
「お待たせしました…」
黄「ん、はやかったな。そこ座り？」
王様ゲームは終わったけれど、
王様の命令は絶対。
「失礼します」
ふかふかのソファーに身を預ける。
あ、これ、人をダメにする系？
黄「はは、気持ちよさそうやな？」
「はい」
こくんと頷いてから、沈黙が訪れる。
充実した三日間だったから、
明日もあるけど大満足。もう眠い。
黄「………Aは、楽しかった？」
「えっ？旅行ですか？」
黄「そう」
「楽しかったです！計画立てるのも、待ち合わせするのも、車の中も……まったりタイムもバーベキューも海も花火も王様ゲームも！」
黄「おお、全行程楽しんでるやん」
「えへへ………だって、本当に……」
黄「………A？」
「……すみません、久しぶりすぎて……こんな楽しいの」
楽しかったのに、なんで泣いちゃうんだろう。
黄「……………そか」
淳太さんが隣に来て、私の髪を優しく撫でる。
黄「みんなで出かけるのはなかなか難しいから、今回はたしかに滅多にない機会やったかもな」
「……はい」
黄「でもさ、楽しいこときっとこれからもあるで？もっともっと、な。Aは一人やないんやから、今回で終わりちゃうし」
「……淳太さん」
黄「ん？」
「ありがとうございます」
ぎゅ、って抱き着いた。
「私、幸せです！」
黄「ふ、なら良かった」
淳太さんは微笑んで、私を立ち上がらせた。
「？」
黄「俺の命令は終わり。Aとゆっくり話したかってん。ここからは、Aの意思。
このまま、部屋帰る？俺の部屋で寝る？」
「………、」
ずるい……。
だって、あえて選ばせるんだもん。
「………淳太さんは、思ってるんですか？」
黄「何を？」
「私が……部屋に帰るって」
黄「さあ？」
わかってるんだ。
本当に……ドSだよね、この人。
自信満々過ぎて、逆に意地悪したくなる。
「じゃあ、おやすみなさい」
部屋を出ていこうとすれば、
黄「ちょ、帰るん？」
引き止められる。
「ふふっ」
その手をすり抜けて、淳太さんのベッドに寝転んだ。
「おやすみなさい」
改めて言うと、淳太さんはとても安心した顔を見せる。
黄「かなわんなぁ……」
隣に彼も並ぶ。
甘い雰囲気。
ここからは、淳太さんの意思ですからね？
〆．
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はゆな(プロフ) - るるさん» わあああ！しょうもないミスを……お許しください！教えてくださりありがとうございます！すぐ移行して消すので少しお待ちを……。応援もありがとうございます(＊´ｖ｀)ノ (2018年9月20日 17時) (
レス) id: 0cb07950a3 (このIDを非表示/違反報告)
るる - 以降じゃなくて移行です！いつも楽しく読ませていただいてます。更新頑張ってください！ (2018年9月20日 16時) (レス) id: e2e2d16cbd (このIDを非表示/違反報告)
楓。(プロフ) - ありがとうございます ！！ 楽しみにしてます ！！ (2018年9月20日 14時) (レス) id: f4a88a2d97 (このIDを非表示/違反報告)
はゆな(プロフ) - ポテトんさん» リクエストありがとうございます☆元彼ネタ、いつか書こうと思ってたんですよ！しかもそんな感じのシチュエーションで！ドンピシャでびっくりしました(･д･｡)またしても大毅先輩……株が上がる(笑)この作品書いてたら、リアルでも大毅くんひいきになってくる不思議… (2018年9月20日 0時) (レス) id: 0cb07950a3 (このIDを非表示/違反報告)
はゆな(プロフ) - Yukoさん» ですよねですよね！ありがとうございます！自分で書いてて、「ああ…はまちゃんかっこいい……尊い」みたいになってます(笑)はまちゃん先輩の胸きゅん、ちょこちょこ挟んでいきますね〜！ (2018年9月20日 0時) (レス) id: 0cb07950a3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はゆな
| 作成日時：2018年8月23日 18時
