ワンランク上を行く小説の書き方(工夫)

一人称。三人称 二 ページ14

では早速、続きから。

前回一人称のメリットをお話したので、今回は三人称です。

確認ですが。彼は、彼女は、○○は、のように視点を変えていく書き方が三人称です。

しかし皆様。知ってました？

三人称にも種類があるということを。

三人称には、

完全客観型。

多元視点型。

一元視点型。

の三種類があります。

一つずつ解説していきますね。

まず、完全客観型から。

これは超簡単に言うと、『実況』です。

見て分かることだけで書いていくやり方です。

故に心情描写はありません。

じゃあどうやって登場人物の気持ちを表現するんだ。

と、思いますよね。

完全客観型で気持ちを表現するには、情景描写をうまく使えば良いです。

ぶっちゃけ、高等テクニックです。私がやっても見本にならないと思いますが一応やってみます。

【設定】運動が大好きな主人公が体育祭に行く

【例】

今日は○○中学の体育祭の日だ。

隼人はいつもより早く登校し、まだ誰もいないテントの近くで一人、赤いハチマキをした。

それとほぼ同じタイミングで、灼熱の太陽が雲のカーテンを開け、隼人を照らした。

【以上】

むむむ……。やはり伝わりにくいかと思うので文章でもう一度説明します。

小説の中なら、天気や、周りの人の数等は自由に設定できるはずです。

なので、主人公の落ち込んだ気持ちを表現するためにわざと雨を降らせたり、走る場面で追い風や向かい風を吹かせることだってできる訳です。

上記のように完全客観型での心情は天気や周りのもの、あるいは人を使って表現する場合がほとんどです。

私にとっては書きにくいのですが、きっと書きやすいという方もいらっしゃるはずです。

完全客観型のメリットは、主人公が知らない場所で起こったことも書けるということです。

これによってキャラクターごとに物語を作ることもできるので、主人公以外のキャラをより魅力的に見せることができます。

視点がコロコロ変わり過ぎると読みづらくなってしまうので注意しましょう。


また後程更新します。

次は多元視点型と、一元視点型を解説していきます。




ここから先、難しいところが多くなってくるので、質問等あれば気軽に言ってください。

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