【ハイキュー!!】日と影と山と月と雲【男主】

33:鳥瞰者の意味 ページ35

Asaid

「集合！」

澤村さんの声で、武田先生の前に並ぶ
先生は、この試合の講評をしてくれた

「きっとこれから…強く…強くなるんだろうな……ゴメン！ちょっとポエミーだった？引いた！？」

アワアワする先生を澤村さんがフォローする
その後、荷物をまとめ体育館をあとにした


澤村さんが歩きながら、この烏野に足りない部分を挙げていく
リベロ、3枚ブロックと戦えるエース

「へぇ、さっすがキャプテン、ちゃんと分かってるねぇ」

及川さんが校門に寄りかかりながら、こちらを流し目で見る
すると、明らかに僕の隣にいる4人が敵意を向ける
田中さんと日向は及川さんへ威嚇する
…日向は怯えている様にしか見えないけれど…

「そんな邪険にしないでよー…ちっちゃいキミ」

ヘラっと笑って、日向を呼ぶ
日向の肩が跳ねるが、プレーを褒められたらしく頭をかいていた
及川さんは笑っていた目を鋭くして、挑発的に続ける

「次は、最初から全力でやろうね……あ、サーブも磨いておくからね」

その言葉に蛍が固まる
…余程嫌だったのか…
他にも烏野の弱点をスラスラ挙げていく
そして、影山を指差し宣言する

「同じセッターとして、正々堂々潰したいんだからサ」

そして僕の方へ歩いてくる
日向は僕の前でなぜか構える
そして目の前まで来た及川さんは、笑ってこの場にいる全員に聞こえるように言う

「Aちゃんの雰囲気支配やんないの？あの感じ俺、結構好きなんだけどなー
……あ、もしかして、センパイいるからーとか考えちゃってる？
中学の時は関係なさそうにしてたのにねー」

そう言った及川さんに僕は、すぐ言い返せなかった

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