例の彼女 ページ10
( 剛典side )
剛典「 はー… 」
自然と漏れた、何回目かも分かんない溜息。
隣で座ってメイクの番を待ってた臣さんが
耐えきれないっていったように吹き出した。
広臣「 岩ちゃんなんか今日溜息多くね? 」
剛典「 …何で今日に限ってスケジュールみっちり詰まってるんすかね 」
広臣「 ?いい事じゃねーの? 」
剛典「 まぁ、そうなんすけど… 」
早く家に帰りたい今日に限って
スケジュールは朝から夜までパンパン。
朝から何とか頑張って
今は最後の仕事の、臣さんと一緒の雑誌撮影。
いやその分三代目の人気が上がって来てる
…って、証拠なんだけどさ。
今日だけ、今日だけでいいから早めに撮影終わってくれ!!
広臣「 …あ、例の彼女さんが家にでも来んの? 」
俺の今の状況知ってるくせに
面白そうに口角を上げて聞いて来た臣さん。
"例の彼女"
その単語に今までとは違った意味の溜息が漏れる。
剛典「 それなら撮影終わんなくてもいいんすけど… 」
広臣「 じゃ、なに 」
剛典「 …聞きたいっすか? 」
広臣「 …何でそんなニヤケてんの? 」
《 岩田さん、撮影お願いしまーす! 》
臣さんの言葉を遮るように聞こえた声に
置いといたライダースを取って立ち上がる。
剛典「 はーい
…臣さん、今俺んちにAちゃん居るんすよ 」
広臣「 …は?何でA? 」
Aちゃんの名前を出すと昨日の俺と同様
わかりやすく驚いた臣さん。
久しぶりに聞いた名前で相当驚いたらしくて
その顔に、思わず吹き出した。
剛典「 詳しいことは後で話すんで
とりあえず仕事早く終わらせましょーよ、ね? 」
広臣「 …急ピッチな。笑 」
再び向こうから呼ばれた自分の名前に
駆け足でスタジオへと向かった。
その足取りは朝に比べて、すげー軽く感じた。
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のんたん - IBUKiさん» 当たり前やん!更新されてないか毎日チェックしてる! (2017年4月3日 17時) (レス) id: f92c7d2c4f (このIDを非表示/違反報告)
IBUKi(プロフ) - のんたんさん» のんちゃん!!読んでくれてありがとう◎ 嬉しすぎ。笑 (2017年4月3日 16時) (レス) id: 0d36f71e24 (このIDを非表示/違反報告)
のんたん - やほー!もーね、いぶきちゃん才能あるわ。いつまでも見てられるね笑 (2017年4月3日 9時) (レス) id: f92c7d2c4f (このIDを非表示/違反報告)
IBUKi(プロフ) - doll0612さん» コメントと嬉しいお言葉ありがとうございます!おかけでやる気が出て来ました!◎更新、頑張らせて頂きます! (2017年4月1日 23時) (レス) id: 0d36f71e24 (このIDを非表示/違反報告)
doll0612(プロフ) - もうっっとっても大好きな小説です!続きが気になって仕方がないです!これからも頑張ってください!! (2017年3月31日 21時) (レス) id: bf06acc331 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:IBUKi | 作成日時:2017年3月28日 23時