失恋 ページ2
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「 少しぐらい家事手伝ってよ 」
ある日の夜。
酔いつぶれて帰ってきた彼にそう漏らすと
グッと眉間に皺を寄せて、ギロッと睨まれた。
『 何それ、腹立つんだけど 』
「 …え、私なんか間違った事言った? 」
『 はぁ?そんぐらいも分かんねーのかよ 』
バンッと持ってた雑誌を叩きつけた彼。
何時もなら怖くて私から謝るけど
今回ばかりは謝る気になれない。
「 この際だから言わせてもらうけど、私は家政婦じゃないんだよ?
確かに仕事してるのは偉いと思う
けど、私だって必死に家事やってるつもりなの 」
言いたい事言い切ったら
何だか凄いスッキリした。
黙り切った彼を睨み返すように見返すと
彼もやっと口を開いた。
『 …だったらもう別れるか、俺ら 』
「 …え? 」
『 もっと物分かりいい女かと思ってたわ
はっきり言ってがっかりだわ 』
そう吐き捨てたかと思えば、再びソファに寝転んだ。
…え?今別れるって言われた?
急な展開に頭がついて行かない。
『 …いつまでそこ居んだよ、邪魔。
ここ俺んちだから出てけよ 』
この家って2人で買った家じゃなかった?
何時もなら明るくそう返せるその言葉も
喉に引っかかって出てこない。
「 …わかった 」
口から出たのは、その一言だけ。
何も考えず、ドアを開けて家の外に飛び出した。
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のんたん - IBUKiさん» 当たり前やん!更新されてないか毎日チェックしてる! (2017年4月3日 17時) (レス) id: f92c7d2c4f (このIDを非表示/違反報告)
IBUKi(プロフ) - のんたんさん» のんちゃん!!読んでくれてありがとう◎ 嬉しすぎ。笑 (2017年4月3日 16時) (レス) id: 0d36f71e24 (このIDを非表示/違反報告)
のんたん - やほー!もーね、いぶきちゃん才能あるわ。いつまでも見てられるね笑 (2017年4月3日 9時) (レス) id: f92c7d2c4f (このIDを非表示/違反報告)
IBUKi(プロフ) - doll0612さん» コメントと嬉しいお言葉ありがとうございます!おかけでやる気が出て来ました!◎更新、頑張らせて頂きます! (2017年4月1日 23時) (レス) id: 0d36f71e24 (このIDを非表示/違反報告)
doll0612(プロフ) - もうっっとっても大好きな小説です!続きが気になって仕方がないです!これからも頑張ってください!! (2017年3月31日 21時) (レス) id: bf06acc331 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:IBUKi | 作成日時:2017年3月28日 23時