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治「な、七瀬さんよう来てくれたなぁ。嬉しいわ」
私と角名の睨み合いを遮るように変な汗をかきながら間に入ってきた宮さん。
『美味しかったからまた食べたいなと思いまして…それに、また来てと言われたら来なあかん気がして』
なんか小っ恥ずかしくて段々と声が小さくなる。
「サム目当てやないんか」
ふとさっきまで夢中でおにぎりを食べてた金髪がそう言って冷たい目でこっちを見ていた。
『は、』
治「おいツム、七瀬さんはそんなんとちゃう」
「そんなん、わからんやろ」
治「お前、ええ加減にせえよ」
『あの、』
二人の会話を遮るように声を発する。
『サムって誰の事ですか?』
「「は???」」
角「ぷっ」
息のあった返答。よくよく見れば2人は顔が瓜二つなのがわかった。
治「本気で言ってるんか?」
金髪「ほんまになんも知らんのか?」
『え?そうですけど…』
そう答えると数秒間の沈黙。
「「だっははははっ!!!!」」
途端にドッと爆笑しだす2人。
金髪「聞いたかサム!!ほんまに分かってへんみたいやぞ」
治「ツム、あんま言うんやないくくっ…」
『な、なんですか!何がそないにおもろいんですか!!』
一向に笑うのを辞めない2人に少々の怒りと恥ずかしさを覚える。
治「はあ、すまんすまん。あんな、七瀬さん
俺がサム、おさむのサム。こいつがツム、宮侑のツム」
何とか笑いを堪えた宮さんが自分と金髪を今後に指さして言う。
『え』
治「でもって俺らは双子なんです」
そして同じ顔の2人が同時にニンマリと笑った。
『ええええ?!?!!?!』
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作者名:るた | 作成日時:2021年10月12日 0時