第2話 ページ3
そうだ、忘れていた
この部活には"コイツ"がいることを…。
影「今更戻ってきたのか」
『……』
私はただただ影山を睨んだ。
コイツさえいなければ、アイツがうちに来ることは無かった。
私はお父様の跡取りでいられたのに。
影「随分私のことを嫌っているみたいだな」
理由なんてわかってるくせに。
影「来たからにはしっかりマネージャーとして働いて貰うからな」
私は何も答えず、その場をあとにした。
来たからにはちゃんとマネージャーをした。
ドリンク作ったり、記録とったり…
休憩時間になると、見慣れない男が話しかけてきた。
風「初めまして？だよな。俺は風丸一郎太、強化委員として派遣されてきたんだ」
爽やか…
そんな言葉がぴったり合う。
『…鬼道A』
風「…鬼道？じゃあ…」
やっぱり知ってるんだ。"アイツ"のこと。
まあ、元雷門だもんなぁ…。
『アイツの話をするな』
風丸に背中を向け、逃げるように源田の方へ向かった。
源「どうした」
『気分が悪い、私は帰る』
源「落ち着け」
そう言って私の肩を掴んでくる源田。
脇から佐久間も口を出してくる。
佐「帝国サッカー部に所属しているなら、それ相応に働け！久々に来たと思ったら…！」
うるさい。
佐久間を睨み、帰ろうとフィールドの出口へ向かう。
扉を開けたら、すぐそこに影山がいた。
最悪だ。
影「帰るのか」
私は何も答えない。
会話なんかしたくない。
影「なら最後に、これを片付けてから帰れ」
そう言って影山は私にファイルを手渡した。
無視しようとも思ったが、反射で受け取ってしまい、どうすることも出来ず片付けることにした。
脇を通る時、影山の口角が僅かに上がるのが見えた。
なにニヤついてやがる…。
本当に不愉快だ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 73人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
美味しい木材(プロフ) - 更新いつまでも待ってます！イナイレに飽きたとしてもこの作品だけは絶対に見ます！約束です！ (2020年3月10日 7時) (
レス) id: 9f6bf4ed89 (このIDを非表示/違反報告)
霧雨煙雨/月夜(プロフ) - 面白い…！次話を楽しみにしています…！ (2020年3月10日 4時) (レス) id: 51bb19e87e (このIDを非表示/違反報告)
彩り野菜(プロフ) - 私こういう小説ものすごく好みです〜好きだな〜更新楽しみに待ってます！！これからも頑張ってください、応援してます！！！ (2019年12月24日 10時) (レス) id: 953f065768 (このIDを非表示/違反報告)
イツキ(プロフ) - おでんさん» ありがとうございます！頑張ります！！ (2019年12月4日 23時) (レス) id: d483986195 (このIDを非表示/違反報告)
おでん(プロフ) - 次の更新楽しみ！ (2019年11月29日 22時) (レス) id: e34043743b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：イツキ | 作成日時：2019年10月20日 9時
