第14話 ページ15
風丸side
源「風丸」
放課後、部活に向かおうとしていた所に源田が声をかけてきた。
源「すまないが、今アイツが教室で寝ているんだ。起こして部活に連行して欲しい」
風「いいけど…。どうしたんだ？いつもはお前の仕事だろ？」
源「生憎これから委員会でな…。あいつに構っている暇がない」
理由を聞いて了承し、Aの教室へ向かう。
誰もいない教室で、Aが机に突っ伏して眠っていた。
珍しいと思った。
Aは話を聞く限り、授業態度も真面目で成績も優秀。学校で寝ているイメージが全然湧いてこないような奴だ。
…何かあったのだろうか？
自分の世話焼き体質は少し自覚しているが、何故かAの事になるとほっとけなくなってしまう。
綺麗な黒髪を撫でてみる。
サラサラと俺の指の間を流れ落ちていく純黒を眺めつつ、どう起こそうかと策を寝る。
寝起き悪そうだからな…コイツ…。
少し体を捩って、小さく唸るA。
頭の位置を移動しただけで、起きる気配は全くない。
少しだけ腕の間から見える寝顔がとても可憐で、思わず見蕩れてしまった。
ずっと眺めている訳にもいかず、無難に呼びかけて起こさすことにした。
風「おい、A。起きろ！」
少し強めに呼びかけると、案外すんなり顔を上げるA。
まだトロンとした瞳で俺を見上げてくる。
あ、可愛い。
ポンと湧いてでた感想を首をブンブン振ってかき消す。
撫でたまま頭に置きっぱなしにしていた手を離そうとするが、A自らの手によって阻まれた。
『もう少し…』
風「え？」
『もう少しだけ…優しくして…』
おそらく寝ぼけている。
普段の彼女からは想像できないほど甘ったれた台詞に、一瞬困惑した。
しばらく撫でてやっていると、ハッと我に返ってAは覚醒した。
数秒固まっていたが、状況を理解したのか、みるみる顔が赤く染っていく。
その様子が可笑しくて笑ったら、思いっきり足を踏まれた。
案の定、練習には遅刻した。
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美味しい木材(プロフ) - 更新いつまでも待ってます！イナイレに飽きたとしてもこの作品だけは絶対に見ます！約束です！ (2020年3月10日 7時) (
レス) id: 9f6bf4ed89 (このIDを非表示/違反報告)
霧雨煙雨/月夜(プロフ) - 面白い…！次話を楽しみにしています…！ (2020年3月10日 4時) (レス) id: 51bb19e87e (このIDを非表示/違反報告)
彩り野菜(プロフ) - 私こういう小説ものすごく好みです〜好きだな〜更新楽しみに待ってます！！これからも頑張ってください、応援してます！！！ (2019年12月24日 10時) (レス) id: 953f065768 (このIDを非表示/違反報告)
イツキ(プロフ) - おでんさん» ありがとうございます！頑張ります！！ (2019年12月4日 23時) (レス) id: d483986195 (このIDを非表示/違反報告)
おでん(プロフ) - 次の更新楽しみ！ (2019年11月29日 22時) (レス) id: e34043743b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イツキ | 作成日時：2019年10月20日 9時
