第13話 ページ14
風「自分でもよく分からないんだ…」
そう言って眉根を下げる風丸。
風「ただ、あの時凄く嫌だったんだ。源田に担がれてるAを見て」
自分の名前が呼ばれると、どうしても反応してししまい、肩が軽く跳ねる。
しかもその物言い。
まさか…
『お前、妬いたのか？』
確信を持ってそう聞くと、しばらく時が止まる。
数秒の沈黙の後、目を見開いた風丸の頬がどんどん赤くなっていった。
図星か。
『…男子とはそんなに、女子を担ぎたいものなのか？』
風「どうなんだろうな…。でもこの前Aを抱きあげて連れてった時、少し嬉しかったなぁ。自分が頼もしくなった気がして」
そう言って、同年代の男どもより、遥かに大人びた笑みで笑う。
『そういうものなのか…？』
風「そういうものなんじゃないか…？」
少し引っかかる部分もあったが、だいたい納得出来たのでよしとしよう。
そしてちょうどいいタイミングで、風丸による手当が終わった。
風「これで大丈夫だと思うけど…」
『ありがとう』
素直にお礼を伝えると、またもや目を見開く彼。
風「素直にお礼言えるようになったんだな…」
『失礼な奴だな。はっ倒すぞ』
私の言葉を適当に流し、笑顔で練習に戻っていく背中を引き止めることなく見送った。
だけど少し、風丸に触れられていた手に名残惜しさが残っている気がした。
…多分気のせいだ。
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美味しい木材(プロフ) - 更新いつまでも待ってます！イナイレに飽きたとしてもこの作品だけは絶対に見ます！約束です！ (2020年3月10日 7時) (
レス) id: 9f6bf4ed89 (このIDを非表示/違反報告)
霧雨煙雨/月夜(プロフ) - 面白い…！次話を楽しみにしています…！ (2020年3月10日 4時) (レス) id: 51bb19e87e (このIDを非表示/違反報告)
彩り野菜(プロフ) - 私こういう小説ものすごく好みです〜好きだな〜更新楽しみに待ってます！！これからも頑張ってください、応援してます！！！ (2019年12月24日 10時) (レス) id: 953f065768 (このIDを非表示/違反報告)
イツキ(プロフ) - おでんさん» ありがとうございます！頑張ります！！ (2019年12月4日 23時) (レス) id: d483986195 (このIDを非表示/違反報告)
おでん(プロフ) - 次の更新楽しみ！ (2019年11月29日 22時) (レス) id: e34043743b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イツキ | 作成日時：2019年10月20日 9時
