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夜「ねぇねぇ！君、豪炎寺修也！！？」
無邪気な笑みを浮かべながら、豪炎寺の両手をぎゅっと握り彼の顔に自身の顔をグイッと近づける夜空。
距離感が可笑しい。
豪「あ、あぁ」
困惑し、少し距離を置いてから返事する豪炎寺修也に「へぇ〜」と、言いながら彼の体を上から下へ舐めまわすように見る、いや"観察"する彼女。
突然現れた彼女に、周囲の人間達は一斉に頭に？を浮かべる。
夜「ねぇねぇ！君強いでしょ！？こんなにしっかりした玩具初めて見たよ！！ねぇねぇ！ねぇねぇ！君は私と遊んでくれる！？私の言うとおりに動いてくれるの！？ねぇねぇ！ねぇねぇ！気になるなぁ！教えてよ！！」
そう一息に言って再び、豪炎寺と距離を詰めようとしたところで、彼女のジャージの襟が後ろから引っ張られ、豪炎寺から引き剥がす。
友「なんてことしてるの！失礼でしょ！！」
夜「友希ちゃん！」
相当な速さでここまで走ってきたであろう彼女は、息を切らし目に光が灯っていない。
呼吸を落ち着かせると、夜空の代わりに頭を下げる。
友「ごめんなさい、豪炎寺さん。この子は少し…いや、"だいぶ"頭がおかしいので…」
ペコペコと頭を下げる友希に、「いや、俺は大丈夫だ」と言ってくれるあたり、豪炎寺修也はとてつもなくいい人だ。
友「ほら、行くわよ」
そう言って、夜空を引きずるようにして体育館の端まで向かう友希。
夜「絶対遊んでねぇ〜！約束だよ〜！」
と、引きずられながらも、豪炎寺に叫ぶ懲りない夜空。
奇妙な2人組に、再び周囲の人間たちは首を傾げた。
わいわいとはしゃぐ者たちを見る限り、ここにいるメンバーはほとんどが知り合いなのだろう。
凉((…疎外感半端ないな))
そんなことを思いつつ、体育館の壁に寄りかかり、ぐでっていた凉の元へ夜空と友希が帰ってくる。
凉「回収ご苦労」
友「まったくよ！私に全部任せるぐらいなら、夜空の面倒くらいちゃんと見てちょうだい！！」
凉「ちげぇ、コイツが勝手に豪炎寺修也のとこに行っただけだ。止めても無理だった」
言い訳をする凉の言葉を夜空が否定する。
夜「違うよ友希ちゃん。私があの白い髪のつんつんさんなんて名前？って凉くんに聞いたら豪炎寺修也だって教えてくれて、興味あるなら話しかけてくれば？って言ったの凉くんだよ」
子供は純粋、そして無邪気だ。
友「…凉」
凉「言い間違えた。アイツが勝手に"行った"んじゃなくて、俺の口が勝手に"言った"んだった」
友「…」
夜「…」
凉「わるかったよ、夜空まで黙り込むことねぇだろ。なんか反応しろよ」
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イツキ(プロフ) - 雫(ｼｽﾞｸ)さん» ありがとうございます！！はい！読んでみようと思います！！ (2019年6月9日 11時) (
レス) id: d483986195 (このIDを非表示/違反報告)
雫(ｼｽﾞｸ) - とても面白いですね！ 作者さんのペースで更新を頑張ってください。 オリオンの刻印が好きで２つの作品を書いてます。 もし、良かったら読みに来てくださいね？ (自分の事までコメントしてしまい、すみません。) (2019年6月9日 10時) (レス) id: effc3bbfee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イツキ | 作成日時：2019年6月9日 9時
