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夜「…まだ気づかないのかな？」
凉「なぁ、その打開策ってなんなんだ？」
夜「んー、凉くんもやってたよ！」
凉「………はぁ？」
どうにも話が噛み合わない夜空に、呆れて溜息をつき零す凉。
が、しばらく考え、何かを察する。
凉「………そういう事か」
友「え、分からないの私だけかしら？」
凉「やっぱ、あの監督と仲良くなれそうだわ…俺」
友「え？無視かしら？答えてよ！ねぇ！」
そのとき、監督がフィールドに向かって叫ぶ。
久「まだ気づかないのか」
ベンチのメンバーも、フィールドでプレーしていた選手たちも、一斉に監督へと視線を集める。
久「箱の鍵は、お前たちの中にある」
円「箱の鍵？」
風「なんの事だ？」
綱「さぁ？」
監督の言葉が理解できないメンバーは、困惑の表情を浮かべる。
そんな中、やっと友希が答えにたどり着いた。
友「なによ…そういう事だったのね…」
凉「やっとわかったか」
友「えぇ、でも本当に凉くんと似てるわね。あの人。アドバイスの仕方がそっくりだわ」
そう言うと彼女は、ふふっと上品に笑った。
鬼((箱の鍵とはなんだ…？))
監督の言葉を考えながらプレーしていた鬼道は、再びボックスロック・ディフェンスに捕まる。
鬼((どの方向を向いても、二人がかりで抑えてくる戦術…まるで、狭い箱の中にいるような…))
思考に陥り、何かを掴んだ鬼道が見事な足さばきでボックスロック・ディフェンスの中、ボールをコープし続ける。
夜「やっぱり…君は頭がいいねぇ…」
品定めするように、そう呟いた夜空の瞳からは、先程まではしゃいでいた純粋さは消え…代わりに、底知れぬ狂気だけが宿っていた。
激しくなる攻撃も、華麗にかわしていく鬼道。
その姿に歓声が上がる。
相手同士が接触し、開けた隙間にパスを通し、ボールが豪炎寺に渡る。
鬼((練習禁止…狭い箱のような部屋に閉じ込められていたのは、攻略法を見つけさせる為だったのか…))
ゴール前までどんどん上がっていく豪炎寺。
再びボックスロック・ディフェンスが囲む。
が、豪炎寺も部屋の中での特訓を活かし、吹雪へパスを繋げた。
ボックスロック・ディフェンス、攻略の瞬間だ。
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イツキ(プロフ) - 雫(ｼｽﾞｸ)さん» ありがとうございます！！はい！読んでみようと思います！！ (2019年6月9日 11時) (
レス) id: d483986195 (このIDを非表示/違反報告)
雫(ｼｽﾞｸ) - とても面白いですね！ 作者さんのペースで更新を頑張ってください。 オリオンの刻印が好きで２つの作品を書いてます。 もし、良かったら読みに来てくださいね？ (自分の事までコメントしてしまい、すみません。) (2019年6月9日 10時) (レス) id: effc3bbfee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イツキ | 作成日時：2019年6月9日 9時
