81（樹side） ページ33
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樹side
Aをタクシーに乗せて病院へ向かわせ、付いて行きたい気持ちを抑えながら部署へと戻ると、案の定部長に軽く叱られる
ただ、事情を説明すると、怪我をしたAを心配して顔色を変え、焦り出した
何せ企画部には女性が居ないから…
Aは無自覚だけど、こうして可愛がられてる
啓「て事は一人で病院に？」
樹「そうですね…」
啓「付いて行けよ！営業部今忙しいし」
樹「良かったんですか？」
啓「当たり前だろ、Aちゃんに関しては」
という、Aに関してはという特別ルール
樹「じゃあ今から…」
啓「さっき樹が出した企画の返答メール来てたからもう行かせてあげられません」
樹「まじすか」
啓「代わりに海青行かせるから！」
海「俺行っていいんすか！」
北「なら俺が！！」
啓「お前も今手付けてる仕事あるだろーが」
北「ぶー…」
コピーしたであろう資料を手に持ちながら通りかかった北人さんは、提案を却下されて唇を尖らせ、自分のデスクへと着いた
海「なんか…ごめんね？」
樹「いや、任せた」
鍛えられてゴツくなっている肩に手を置くと、海青はオフィスを出て行った
A、怪我大したことないといいけど…
なんて、仕事に取り掛かった今でも、頭や心を支配して止まないのは、Aの事ばかりで。
海青から、もうすぐ会社着くよ、と連絡が来るまでの時間が、とてつもなく長く感じた
樹「部長、ちょっと下行ってきます」
啓「おう。よろしく言っといて」
彼女の名前は出さなかったけど、黒木部長は見透かしたような返答をした
頭を下げ、携帯だけポケットに突っ込み、暑くて脱いでいたスーツを羽織って歩みを進める
そしてエレベーターが到着し、乗り込もうとすると
樹「早くね？Aは？」
海「いいから早く！」
樹「うわっ！！」
到着を知らせるベルが鳴り、開いた先には海青の姿
すると、何か焦った様子の海青に腕を引っ張られてエレベーターに連れ込まれた
樹「どうした？」
海「今ロビーにAちゃんと城ヶ崎さんが居る」
樹「…２人で？」
海「俺らが帰った時、ロビーに居て…。守ったんだけどAちゃんが、話をさせてくれって…」
複雑そうな顔の海青の背中をバシッと叩き、大丈夫、と言うと、エレベーターは降下していく
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りい(プロフ) - とても良かったです！！！ (2021年10月11日 2時) (
レス) @page50 id: 23552ed598 (このIDを非表示/違反報告)
蘭(プロフ) - 美憂さん» 読了、コメントありがとうございます！素敵だと言っていただけるいっちゃんが書けて良かったです(^^) (2021年3月15日 1時) (レス) id: 9208e0cc5d (このIDを非表示/違反報告)
美憂(プロフ) - 最高な作品でしたー。いっちゃん素敵！ (2021年3月13日 22時) (レス) id: 35846edb09 (このIDを非表示/違反報告)
まいぽん(プロフ) - 蘭さん» ありがとうございます！ぜひ読ませていただきます！！ (2020年3月10日 23時) (レス) id: 0b1b1da15f (このIDを非表示/違反報告)
蘭(プロフ) - まいぽんさん» 返事が遅くなってしまってすみません涙 今度また藤原樹君のお話を書かせて頂いた時には、まいぽんさんをもっと虜に出来る様に頑張りますね(^^) (2020年3月10日 18時) (レス) id: 9208e0cc5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蘭
| 作成日時：2019年1月7日 20時
