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「え、無理矢理飯連れてきて払わせる訳ないでしょ！何財布なんて出してんのよ笑」と笑いながら言う海青さんは奢って下さり、甘えてしまった
いやはや、申し訳ない事をしたと思いつつ…
最近、あまり食欲も無かったし、誰かと一緒に楽しく食事をとる機会も無かったなって
暫くぶりの焼肉は、こんなに美味しかったっけ、と思うくらいに身体にジュワッと染み渡った
「ふぅ〜…気持ちいい」
乳白色の湯船に肩まで浸かると、じんわりと温かいお湯が迎え入れてくれて、自然と溢れ出す溜息
緩く纏めたお団子の頭を、浴槽の縁に乗せる
考えることが沢山あって、ゆっくり身体を休めてあげる機会も、いつの間にか自分から手放してたなぁ
" 辛いなら厳しくすんの、一回休めばいいじゃん "
「……アイス食べながら映画でも観ちゃおうかな」
次の日が休みではないにも関わらず、夜更かししてウトウトしながら授業を受けた学生時代のような
そんな懐かしい気持ちでワクワクしながら、温まった身体をタオルで拭いてお風呂から上がった
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次の日の朝。
エレベーターに駆け込み、すみません、と小さな声で謝りながら奥のスペースへと進んでいくと
海「あれ、Aちゃん！」
「海青さん！」
樹「おはよ」
「お…おはよう」
奥の壁に二人並んでいて、思わぬタイミングで現れた藤原樹に挙動不審になってしまったけど
相変わらずニヤりとした笑みを浮かべるこの人の隣で、手招きして笑顔でスペースを確保してくれた海青さんの横へと歩みを進めた
樹「なんかいい事でもあった？」
「え、何で？」
樹「昨日より顔色良いから」
目的の階へと到着すると、エレベーターで真ん中に居た海青さんは私の左隣へと移動して、二人に挟まれながら歩く
海「おーさすが樹！
Aちゃんの事よく見てるだけある〜笑笑」
樹「なっ…」
「ふふ笑 昨日はゆっくりお風呂に浸かって、アイス食べながら映画観たんだ、夜更かしして」
樹「夜更かししたのに元気なの？」
「" 一回休んだ "から元気なの」
ぽかんとした顔の藤原樹の横で、何だか満足そうに優しい顔をしている海青さん
「それじゃ、今日も頑張りましょう！」
笑顔で営業部のドアを引いた
樹「変な奴…な？」
海「そうだねぇ笑笑」
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りい(プロフ) - とても良かったです！！！ (2021年10月11日 2時) (
レス) @page50 id: 23552ed598 (このIDを非表示/違反報告)
蘭(プロフ) - 美憂さん» 読了、コメントありがとうございます！素敵だと言っていただけるいっちゃんが書けて良かったです(^^) (2021年3月15日 1時) (レス) id: 9208e0cc5d (このIDを非表示/違反報告)
美憂(プロフ) - 最高な作品でしたー。いっちゃん素敵！ (2021年3月13日 22時) (レス) id: 35846edb09 (このIDを非表示/違反報告)
まいぽん(プロフ) - 蘭さん» ありがとうございます！ぜひ読ませていただきます！！ (2020年3月10日 23時) (レス) id: 0b1b1da15f (このIDを非表示/違反報告)
蘭(プロフ) - まいぽんさん» 返事が遅くなってしまってすみません涙 今度また藤原樹君のお話を書かせて頂いた時には、まいぽんさんをもっと虜に出来る様に頑張りますね(^^) (2020年3月10日 18時) (レス) id: 9208e0cc5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蘭
| 作成日時：2019年1月7日 20時
