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海「ん〜！うまぁ…」
焼肉とご飯を交互に口に入れて、幸せそうにモグモグと噛み締めてを繰り返す海青さん
紙ナプキンを膝の上に置いたままその姿を見ていると、焼肉を私の皿の上にポンポンと乗せていく
海「騙されたと思って食ってみ、美味いから！」
私が食べるのを
期待一杯の顔で待っているものだから
山盛りに置かれたお肉を一枚お箸で掴み
タレに付けて口へと運ぶと
「何これ…おいひい」
海「でしょ！？おいひいでしょ！？笑」
「…馬鹿にしてますよね？」
海「んふふ笑」
否定しない海青さんはきっと馬鹿にしてるな…
恨めしい顔で目を細めて彼を少しだけ睨むと、モグモグとまた口に含んだままで笑っていた
「毎日お肉食べてるんですか？」
海「毎日ではないよ！俺筋トレが趣味なんだけど、トレーニングで絞り込んだ後、自分の目指す身体に近付いた頃に一回ご褒美として焼肉！」
「筋トレ…だからそんなに逞しいんですね」
海「最高の褒め言葉だわ〜笑」
ただ身長が高いだけじゃなくて、誰が見ても逞しく鍛え上げられた身体は、努力の賜物なんだ
「なんか、尊敬します
目標を達成するまで、自分に厳しくて」
海「え、全然よ？理想形に近付いたらってとこでご褒美挟んじゃってるし笑」
「だとしても、ストイックに磨き上げてる事に変わりはないから…私も見習いたいです」
私も、自分に厳しく、自分に負けずにって、海青さんみたいな生き方がしたいな
海「まあ、実際ね？筋トレして、断食まがいな事しながら仕事行った時、全然話した事無かった樹が俺んとこ来て、飯誘って来てさ」
「急に？」
海「そう！俺今食わないようにしてるからって言ったら、アイツなんて言ったと思う？」
「…なんて？」
海「辛いなら厳しくすんの、
一回休めばいいじゃん、って真顔で」
真っ直ぐ目を見て、見下ろす藤原樹が想像出来て
ふふ、と海青さんは思い出すように笑っていた
海「だから俺も、あと少しだけど、辛いから一回ご褒美って休息入れるようになったの」
「そう、だったんですね…」
藤原樹らしいな、って思う一言
海「何があったか分かんないけどさ…
辛いなら一回、考えんのも休みな？」
そして、その藤原樹の一言で変わった海青さんを通して、また私は彼に助けられた気がした
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りい(プロフ) - とても良かったです！！！ (2021年10月11日 2時) (
レス) @page50 id: 23552ed598 (このIDを非表示/違反報告)
蘭(プロフ) - 美憂さん» 読了、コメントありがとうございます！素敵だと言っていただけるいっちゃんが書けて良かったです(^^) (2021年3月15日 1時) (レス) id: 9208e0cc5d (このIDを非表示/違反報告)
美憂(プロフ) - 最高な作品でしたー。いっちゃん素敵！ (2021年3月13日 22時) (レス) id: 35846edb09 (このIDを非表示/違反報告)
まいぽん(プロフ) - 蘭さん» ありがとうございます！ぜひ読ませていただきます！！ (2020年3月10日 23時) (レス) id: 0b1b1da15f (このIDを非表示/違反報告)
蘭(プロフ) - まいぽんさん» 返事が遅くなってしまってすみません涙 今度また藤原樹君のお話を書かせて頂いた時には、まいぽんさんをもっと虜に出来る様に頑張りますね(^^) (2020年3月10日 18時) (レス) id: 9208e0cc5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蘭
| 作成日時：2019年1月7日 20時
