【FGO】人に成る (ページ3)

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episode 1：召喚ページ3

｢★4のキャスターか…マシュ、引き当てられると思う？｣

｢残る聖晶石は召喚1回分、そしてこれまでの経験から推測するに、確率は0に近いかと｣

召喚サークルの前で人類最後のマスター藤丸立香とデミサーヴァントのマシュ・キリエライトは頭を抱えていた。

先日とあるライダークラスの英霊を召喚するために聖晶石をほとんど使ってしまったのだ。

｢確かにこちらの戦力的にはキャスターが最も少ないですが、ここで使い果たしてしまうよりせめて10回行える位貯めてからにしてはどうでしょう?｣

｢うーん…確かに俺もこの前ので運気を大分使ったと思うよ｣

けど…。立香は拳を握りしめ断言した。

｢やっぱり俺は引く!俺の運はこんなものじゃ終わらないぞ!｣

｢先輩!?無謀すぎますよ!｣

マシュの制止を振り払い立香は魔法陣を起動させた。躊躇っているのか聖晶石を握る手が震えている。

それでも彼は意を決して聖晶石を投げた。

｢頼む…来てくれ…!｣

魔法陣の光が強くなる。光の柱から出てきたのは白い羽織や巫女のように赤い袴の和装、長く綺麗な髪を1つに纏めた少女であった。

｢サーヴァント、キャスター。名をオロチと申します。以後お見知りおきを、マスター｣

少女は静かに一礼をした。その仕草1つ1つが美しく、立香は彼女に魅入っていた。

｢あの、マスター…？｣

｢…き、きたぁぁぁぁ!!!｣