１年は組の生意気生徒。肆 (ページ35)

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見張り塔への段ページ35

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しんべヱ「疲れたよ～...」

庄左ヱ門「お昼食べよっか」

三郎「丁度良い時間だしな」

「「『頂きまーす!!!』」」

しんべヱ「わぁ!!Aのママは料理が上手なんだね!!」

『普通でしょ』

きり丸「Aは素直に人を褒めれないのかよ」

『はぁ?それ位出来るし...』

兵太夫「Aが褒めてる所見た事無いんだけど」

庄左ヱ門「僕も～」

俺だって褒める事位出来るし。バカにすんな。

見張り塔まで後、半分。この調子で行くと結構時間懸かるな。

どうしよ。あ、帰る時は近道すれば良いんだ。

『、!』

三郎「Aどうした?」

『子供が居る』

仙蔵「子供?...........................本当だ」

庄左ヱ門「あの子...菜月ちゃんじゃない!!?」

『マジじゃん...』

何してんの。...下手したら落ちそう。飛び降り?いやいやいや...なわけ。

...一応助けるか。"ラテ"を呼ぶしか無いな。

三郎「、!!落ちるぞあの子」

『ピュ～...』

庄左ヱ門「A、僕達も行くよ!!!」

『うん、そうだね...』

俺の口笛が"ラテ"に届けば良いが...

頼む、届いていてくれ。先輩達で間に合うかギリギリなんだ。

力を貸して。

仙蔵「ｯｯ!!」

三郎「間に合わないｯｯ!!」

ﾎﾞﾌｯ＿＿＿＿＿＿

三郎「この狼は一体...」

菜月「ｯｯ!!」

菜月は凄い形相をしてAに近付いて来た。

菜月「何で...何で死なせてくれなかった!!?何で...助けるの?」

「私もお母さん達の所に逝かせてよ...、"綾垣"くん...」

『死のうとしてる奴を誰が放っとくかよ。』

菜月「でも、ｯｯ」

はぁ、此だから女は嫌いなんだ。

親が死んだからって何だ。だからって自分も死ぬのは違うだろ。

親の分まで生きる、それが自分の試練だろ。

女だけじゃない。此は誰にでも起こる可能性がある事だ。