戦の始まりの段 ページ14
・
ータソガレドキー
タソガレドキでは、色々な出し物が行われていた。
例えば、躍りを披露する女性。
味噌汁の味見。
「お代はお後で、味をみてください」
二人の男の人と犬。
「人犬体のこの妙技!!お後は後、見ないと損だよ!!!」
お茶を振る舞う老人。
パオズを売る男性。
「お代は後々、どんどん食べて!!」
兵隊にお団子を配る二人の女性。
「お一ついかが?」
髪結いを得意とする男性。
「お客さーん、髪傷んでますね」
「トリートメントします?」
「あぁ、戦も長いからな」
「お殿様もお一つ」
「お代はお後で」
明らかに男だろうという女性に声をかけるげてもの好き。
「お主可愛いの〜、綺麗じゃの〜」
「あら〜こちらお上手」
「げてもの好きめ」
そんな時、馬に乗った一人の男性が呼んだ。
「殿ー!!!」
「なんなん」
「ドクタケの軍勢が国境を越えて、我らが領内に侵攻中!!」
「今お城は空っぽで防げません!!!」
「何で城が空なんだ...って園田村に行かせた!!」
「いかん!!今すぐ兵をまとめて城へ急げ!!!」
「お残しは許しまへんで!!!」
と、急いで食べる兵隊達。
食べ終わったと思ったら、走って仲間の所に行きます。
「あ、その髪で行きます?」
「ん、なんだ?」
「ななな何とかせい!!!何とかせい!!!!!」
殿の髪は鯨みたいな形だった。
それを見た殿は大慌て。
「座ってください」
それと逆に冷静で居る髪結い。
「急げ!!」
「急ぎは料金割増です」
「お客さーん、お勘定、今計算させますねー」
「急ぎじゃ、今度にせー!!!」
「動かないで」
「.........つけですかー?じゃぁ、後で請求するので、ここにサインください」
少し嫌な顔をしつつも了承してくれた男性。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 31人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：霧-fog- | 作成日時：2024年1月14日 15時
