狂う程に愛した果実の結末【一星充】

「Loneliness:17」 ページ17

「よっ！一星、Aは元気か？」


食堂に行けばもう既にいた
円堂さんに捕まってしまった_。


「あまり回復は見られません。
僕、彼女に食事を運んで来ます」


「お前は本当良い奴だな〜、感心するぜ！」



.



僕は食事を覗き込んだ後に
カフェトレーを2つ持ち、

円堂さんに頭を下げ食堂を
去ろうとしたとき__、


.



「ん？なんで2人分持ってんだ？
アイツ細いのにそんなに食うのか！すげぇな！」



"そんな訳ない"と突っ込むこともできず、
苦笑いしている僕に気付いた鬼道さんは
円堂さんを奥の方に連れて行った__。



「おい、円堂。お前は口を慎め」


「なんだよ鬼道〜、なんか俺言った？」



.



本心が聞いたら怒るだろうなぁと
思いながら、僕はそそくさと逃げた。



.



「あ、お味噌汁だ...
充くん、ありがとう」


「いいよ、僕の趣味だから」


「んーと...？悪趣味だね」



.



僕は跪いてAの手縄を解く。
白い手首に赤い形が残っている。

それがとても綺麗に見えた。



.

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• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

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円堂守

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