私を奪う戦争が起きたんだが【wrwrd!】【WT】 (ページ26)

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今思ったけどこれ恋愛要素要ります??
しんぺいさんはホ☆モだから女の子に恋なんてしないのでは??
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your side

sn「はい、これで治療は終わったよ。かすり傷で済んで良かったね…」
『あ、えっとありがとうございます』

ゾムやコネシマやシャオロン達が騒いでたら傷が付きました…と言うと溜め息をつき慣れた手付きで手当てしてくれたしんぺい神さん。

手当て中に「内ゲバに気をつけてね」と助言してくれた。内ゲバとはなんぞや??

sn「そういえば、皆とは話した?」
『え、っとまだ話してないです。あとはマスク付けた人と丸メガネの人ですかね…??』
sn「そっかぁ、じゃあこの後ひとらんらんに会いに行くと良いよ。畑か動物小屋に居るから」
『…ひとらんらん?さんですか…分かりました』

私は一言、ありがとうございました、と感謝を述べて医務室からでた。

sn「っはぁ～……」

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廊下にいた兵士さんに畑と動物小屋の行き方を聞き、教えられた方向へ向かう。
お城の外、城壁に囲まれた中の少し外れた所にあるらしいんだけど…

すると、下でぴよぴよ、とか細い鳴き声が。

『…ひよこ…?』

ひよこは少し土が付いていた。手で土をほろってあげると、嬉しそうに鳴いた。
可愛くて思わず微笑んでいると。

?「…っあ、いた…!!」

白い軍服を来た、バッテン印がついたマスクをつけた男性がこっちに駆け寄ってくる。

?「…誰ですか?もしかして、このぴーちゃん保護してくれたの?」
『ぇ、あ、えっと、そうです』
?「そうだったんだ。ごめんね、もしかしてぴーちゃんさらったのかと思って」

まあ私がさらわれましたけど。なんて心の声は抑える。

この男性はさらさら、と艶がある黒髪で、目は綺麗でルビーをはめたような赤い瞳だった。
最初の威圧感は怖かったがぴーちゃんという名前のギャップにやられる。

そして我々国幹部独特の訛りは全く無く、私と同じイントネーションで話している。
今までの人達皆めちゃくちゃ訛ってたのに…!!

ht「俺はひとらんらん。ひとらんとかげどちゃんって良く呼ばれるよ。確か君この前の誘拐された子だよね?」
『えっとAです…この前誘拐されました』
ht「ごめんね…グルッペンとかゾムとか結構強引な所あるから…」
『え、いや、大丈夫です！』
ht「本当にゴメンね…?」

なんだ、ただの優しい人じゃん。

心がホッとした。