めんどくさい38 ページ39
続きです。
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「あーあ、矢っ張りこうなった。だから朝から遣る気出なかったのだよねぇ……」
本心からの不機嫌さが顔に現れ出ている太宰。
「バカな!!こんな奇襲、戦略予測には一言も……」
慌てて異能を使おうとする組合の男…ジョン・スタインベックの肩に、ポン と手を置き、
「はい、悪いけどそれ禁止。」
と太宰が云うと、サァァと消えていく相手の異能。
「なっ……異能無効化!?」
にこぉ〜〜 と手を上げる太宰。
が、すぐ様身体を縮め、その上を中原が通り、スタインベックの頭目掛けて強烈な蹴りをかます。
スタインベックは木等の障害物を薙ぎ倒しながら後方に100m程ぶっ飛ばされた。
中原は、太宰の隣に降り立ち、云った
「あぁ、最悪だ、最悪だ」
「私だって厭だよ。」
「対組合共同戦線____反撃の狼煙だ。」
森鴎外…マフィアの首領は、そう言い放った。
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「全く……ここ数年で最低の一日だよ。」
「何で俺がこんな奴と……」
二人は小屋のドアノブに同時に手を伸ばし…手を止める。
まるで双子の様に言動があっている二人だが、
「俺の隣を歩くんじゃねえ」
「中也が私の隣に来たんじゃあないか」
……相性は全く以て合わないらしい。
「いいか?仕事じゃなきゃ、一秒で手前を細切れにしてる。判ったら二米以上離れろ。」
「あ、そう、お好きに。」
太宰は中原に背を向けて、二米程離れる。
中原は、小屋のドアノブに手を掛け、ガチャ と開けた。小屋の中には目立つ物は特に無い。あるとすれば、床に地下へと続く扉らしきものが在るだけだった。
中原はその扉を脚で開けると、太宰に声をかけた。
「太宰、《ペトリュス》って知ってるか」
「目玉が飛び出る程
ドアから顔を覗かせて、太宰は即答した。
「手前が組織から消えた夜、俺はあの八十九年ものも開けて祝った。そのくらい手前にはうんざりしてたんだ」
「それはおめでとう。そう云えば私もあの日、記念に中也の車に爆弾を仕掛けたなあ」
「あれ手前かっ!!」
怒りながら答える中原に、太宰はにやにやと追い撃ちをかけるようにこう云った。
「嗚呼、私もAと高級白ワインを開けたよ。Aからのプレゼントでね。」
「……真逆…!!」
「名前は確か…モンラッシェだったかな」
「クソッ、あれAかッ!!」
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sunijy(プロフ) - 作者様帰ってきて更新して下さい!こんなに素晴らしい作品を書いているのに放置なんて悲しいです!応援してます! (2017年7月14日 21時) (レス) id: e02ca47e4d (このIDを非表示/違反報告)
マイ - この作品めちゃくちゃ面白くてタイプです!!!更新頑張ってください! (2017年5月28日 7時) (レス) id: 2d3a977296 (このIDを非表示/違反報告)
くっきーらびっと - 凄く面白いです! (2016年10月18日 21時) (レス) id: 954da13fdd (このIDを非表示/違反報告)
空白 - 落書きレベルですが描いてみました!こんな髪型になったのは、ナオミちゃんがやったということで(笑)http://uranai.nosv.org/img/user/data/0/a/0/0a05599ca2bcbad7ffed9dc415b877a9.jpg.jpg (2016年8月23日 21時) (レス) id: ebd7592d16 (このIDを非表示/違反報告)
怪盗ペテン(プロフ) - 闇九尾さん» コメント有難うございます。天使だなんて…本当そうですよね。夢主ちゃん可愛過ぎ(身内褒め)天上?!私にとっては読者様方が天上人ですよ…。あらやだ結婚だなんて…嬉しい(*´ω`*)← (2016年7月27日 20時) (レス) id: f5f93da08c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:怪盗ペテン | 作成日時:2016年6月25日 22時