めんどくさい33 ページ34
続き
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「お前達と敦の連携で街は壊滅を免れた!その翌日に何故そうなる?」
「それがねぇ……社長から次の仕事を頼まれちゃって……」
だばー、っと微妙に開いたパックの口から牛乳が出てくる。勢い良く飛び出した牛乳は、太宰の顎から首へ伝う。
Aは少し嫌な顔をして云った。
『…だざ、きたない』
「Aが舐めて♡」
『…しね』
「酷いなぁ…」
でもそんなAも好き♡、と云う太宰の首目掛けて、Aはパーカーから取り出したハンカチを投げつけた。
「…そう云えば、昨日社長と敦が
日常の景色となっているAと太宰の二人の会話を呆れながら見る国木田。
その疑問の答えは思わぬ所から返ってきた。
「そうだ。」
背後に音も無く現れた社長に、吃驚しながらもピシッと姿勢を正した国木田。
そんな国木田をおいて話は進んでいく。
「太宰、マフィアの首領と密会の場を持つ件は進んだか」
「手は打っていますが___」
「マフィアの首領は来ると思うか」
「来るでしょう。社長を殺す絶好の好機ですから。」
それを聞いた社長は、目を スッ と細め、
「…構成員同士で延々血を流し合うよりは善い。」
と答え、社長室へと踵を返した。
社長が踵を返したと同時に、太宰の膝の上に頭を置き、欠伸を零したAの髪を太宰は梳く。
「…………おい、太宰説明しろ。…マフィアの首領と……密会だと?」
「そうだよ、敦君の着想から豪く大事になったものだ。幾ら組合が最大の脅威になったとは云え………」
「待て待て待て!!」
大きな声をあげた国木田にAは身じろぐ。
「何が何やら……第一、何故お前が密会の手筈を整えている?」
その疑問に太宰は、首を傾げ、今日一番の笑顔を見せて答えた。
「元マフィアだから。」
国木田は開いた口が閉まらなかった。
「国木田君以外は皆知ってるよ?今や。
ああ、
因みにAも元マフィアだよ。」
____その言葉を最後に、国木田は棒のように倒れた。
これが、能力面に一目おいていた会社の後輩達の、驚くべき前職を知った先輩の反応であった。
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遂にAと太宰さんの前職が周知されましたね
( ˘ω˘)
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sunijy(プロフ) - 作者様帰ってきて更新して下さい!こんなに素晴らしい作品を書いているのに放置なんて悲しいです!応援してます! (2017年7月14日 21時) (レス) id: e02ca47e4d (このIDを非表示/違反報告)
マイ - この作品めちゃくちゃ面白くてタイプです!!!更新頑張ってください! (2017年5月28日 7時) (レス) id: 2d3a977296 (このIDを非表示/違反報告)
くっきーらびっと - 凄く面白いです! (2016年10月18日 21時) (レス) id: 954da13fdd (このIDを非表示/違反報告)
空白 - 落書きレベルですが描いてみました!こんな髪型になったのは、ナオミちゃんがやったということで(笑)http://uranai.nosv.org/img/user/data/0/a/0/0a05599ca2bcbad7ffed9dc415b877a9.jpg.jpg (2016年8月23日 21時) (レス) id: ebd7592d16 (このIDを非表示/違反報告)
怪盗ペテン(プロフ) - 闇九尾さん» コメント有難うございます。天使だなんて…本当そうですよね。夢主ちゃん可愛過ぎ(身内褒め)天上?!私にとっては読者様方が天上人ですよ…。あらやだ結婚だなんて…嬉しい(*´ω`*)← (2016年7月27日 20時) (レス) id: f5f93da08c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:怪盗ペテン | 作成日時:2016年6月25日 22時