いれぎゅらーな君との時間［短編集］

［紫］好 き だ よ ば ー か 、 ページ3

私には長い間片想い相手がいる



名前は初兎。



私と初兎は幼馴染で家も近い、距離も近い()



急に抱きついてくるところとか本当に心臓に悪いからやめてほしい



「Aー！勉強教えてー！！」



そう言って私の家のインターホンを押しに来るのがもはや恒例化している



『しょーがないな、、はい、どれー？？』



「英語の、、この部分」



うげ、ここ私も分からなかったんだよなぁ



『うわ、私英語苦手なんだよ、、しょうがない、あいつ呼ぶか』



そう言ってあいつ(if)に渋々電話をかけようとした



そうするとぎゅっと初兎が私の腕を掴んだ



心臓がどくんと跳ね上がる



「あいつって誰、、？」



いつもより声が低くてそれが私を不安にさせる



『え、ああ、ifのこと。え、初兎知らなかったっけ？』



そう言うと初兎は深いため息を吐く



「そうじゃないし、、ただ俺は、、」



『俺は？』



「Aとの2人だけの時間の邪魔されたくなかったから、、」



初兎が恥ずかしそうに俯いて話した



私の心臓の音はどくどくと段々大きくなっていく



「、、A、はよ俺の気持ち気付けよ、好きだよばーか」



いきなり言われた告白。私は全身が熱くなるのを感じた。



「、、恥ずいねんけど、、返事は？？」そう投げやりに聞いてくる初兎に少し笑った



『私もずっと前から好きだったし、好きだよ、、ばか』



「ん、、」



恥ずかしそうにしながら腕を広げる初兎に私は優しく抱きついた

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