人間の君 ページ6
いつだって君はちゃんと人間だった。
人並みに恋をしていた。
私がそのことに気付いたのは中学2年生の時だったかな。
ずっと一緒にいたからわかったの。
君がその想いに気付く前からわかってたの。
目で追いかけてたんだもん、その人のことを。
皆が羨ましがる、美人な人だった。
美人な女の子と、完璧な君。
お似合いだよね。
嫉妬なんてしなかったよ。
だって私は君のことを愛してたわけじゃないから。
私には釣り合わないような人だったし。
もちろん応援したの。
そしたら、見事に成功。
学校一お似合いな美男美女のカップルが誕生したよ。
そしたら君に「ありがとう」って言われちゃった。
ついカッコつけてみたくて、
『ううん、いつもの恩返しだよ』
少しキザなことを言ってみたりした。
あの時から何年後になるんだろう。
この前君に報告された。
成人式を迎えたらプロポーズするんだって。
一流大学を出た優しい君のプロポーズだ。
きっと成功するんだろうね。
その時は『おめでとう』って言うつもり。
君は家庭を持てる、素敵な人だったね。
3人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
彩葉(プロフ) - こうは@Luna#推しが尊いさん» こちらこそ貴重なご意見ありがとうございました。 (2022年2月23日 10時) (レス) id: a84992ffdd (このIDを非表示/違反報告)
こうは@Luna#推しが尊い(プロフ) - すごく深くて、正解が全てではないんだって考えされました。とても面白かったです。ありがとうございました。 (2022年2月23日 9時) (レス) @page15 id: 908f16ce99 (このIDを非表示/違反報告)
彩葉(プロフ) - ,さん» こちらこそお読みいただきありがとうございました! (2022年2月22日 17時) (レス) id: a84992ffdd (このIDを非表示/違反報告)
, - すごく深くて儚い…とても考えさせられました…。素敵な作品をありがとう (2022年2月22日 14時) (レス) @page14 id: c8cf3a86d8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:彩葉 | 作成日時:2022年2月19日 15時