人間と鬼

5 ページ7

主side

暗い夢の中…



ここは…どこだろう？




寒い…




寒いよ…




誰か…助けて…





”お母さん”…






？「……哀れ……かえ………だな……」






この人は…？








暖かい…







そうか…この人は無惨様…か…






＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿


『んっ…？』

目が覚めると見知らぬ屋敷にいた

『そうか…私はあの時…』

負けたんだ

周囲を見回すと10人の男女がいた

？「おぃ…人を殺す人間って聞いたから派手だと思っていたんだが…地味な野郎だな…」

こいつらは…誰？…

少なくとも私の敵だと言うことは間違いない…

刀を…

『っ！！』

？「やっと気づいたの？君の刀はこっちにあるよ」

『刀…返せ…』

？「うむ！何故人を殺すのかが理解できない！」

『……』

？「どうして人を殺すの？私は胸が痛いわ」

『……』

？「人を山ほど殺したんだろう？なら殺してしまえ。小さな子供とて、人殺しだ」

『……』

？「あぁ…可哀想に…生まれてきたこと自体が可哀想だ…」

『……』

？「ところでそこのお嬢さん。どうしてあなたは人を意味無く殺すのですか？」

『……』

？「無視ですか…」

私が答える権利なんてない

私が答える権利を持つのは無惨様と十二鬼月にみんなだけ

ていうか…

『お面っ！！！』

？「やっと喋ったと思ったらお面ですか…」

『お面っ！お面をっ！！』

？「お前の面はここにあるぜェ…」

傷だらけの男の手には私が大切にしているお面がのっていた

『っ！！！』

これだから…人間は……

『返せ…』

？「はっ？」

『返せぇぇぇぇぇぇぇぇ！！！』

ﾊﾞｯ!!!!!!!!

柱「っ！！」

？「(拘束してるのにこの速さっ！！)」

『ｶﾞﾌﾞｯ』

？「痛ってェェェ！！」

『……ﾍﾟｯ』

柱「(不死川の皮膚を…噛みちぎった？！)」

？「不死川さん…！大丈夫ですか？！」

実「大丈夫だァ…こんぐらい…」

ﾁｬｷﾝっ

『っ！！』

？「こいつは派手に危険だぁ！ぶっ殺した方が良さそうだ！！」

『ｸｿｯ…やってみろよ…愚か者めが…』

？「っ！！…音の呼吸…」

私も素手で戦おうとした

すると…

？「御館様の御成です」

女の子と男がこっちに来た

6→←4

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す