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マンションにかえった俺は、ベランダに立つ。
隣に住んでるシャオロンはどうか気付いてくれるなよ、なんて呟いた。
なぁ、ごめん。Aちゃん。俺は、君がおらん世界を世界と呼ばれへんねん。君がおらんくなってから俺の世界はモノクロになってしもた。色褪せることのない赤であれ、て言葉。守られへんくてごめん。来世こそは君と人生を全うしたいな。
うちのマンションは、幸いにも高い。だから。
ありがとう、なんて呟いて飛び降りた。
愛してたよ、Aちゃん。
続く
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作者名：黒Noir | 作成日時：2020年8月3日 21時
