樋口一葉×探偵社少女 ページ30
御相手は、マフィアの恋する乙女さん!
ちなみに、Aさんは探偵社所属。既に知り合い設定です
ーーーーーー
「………何故貴女が
『居ちゃ駄目だなンて知らないよ…?』
思いっきり、こちらを睨んでくる美人さんに苦笑いを零しつつ、私は彼女を観察した。
蜂蜜色の髪、整った服、なんだかよくわからない眼鏡(注:違います)、それに、チラリと見える
黒光りしたそれを注視していると、彼女は直ぐに気付いた。
「これがなにか?」
『銃刀法違反ッて知ってる?』
「知らないとお思いで?」
あはは、と乾いた笑みを浮かべる。
こう、着飾れば可愛いンだろうけどなぁ、という考えが頭に浮かんだ。
彼女はと言えば、しきりに周りを気にしている。
『人探しでも?』
「貴女には関係ありません」
『……芥川龍之介?』
「ッ!」
なんてわかり易いンだろう。可愛いな。
私は、彼女の繊細な手を取って言った。
『よし、生まれ変わりましょう!』
勿論、はぁ?と言い返された事は言うまでもないだろう。
__服屋を巡ること三軒。
流石にこれ以上は、と思い彼女を見ると、疲れたような浮き足立ったような顔で私を見ていた。
「あの、この服…やっぱり露出が多いのでは…?」
思いっきり肩の出た服を
『大丈夫大丈夫、芥川龍之介ほどの関心なしにはそれぐらいで!』
「関心なし…」
『恋愛にッて意味だから!樋口ちゃんは可愛いから!?』
すっかりちゃん付けまでする図々しさを披露している私だったが、樋口ちゃんは少し笑顔を見せた。
「……ッて、何普通に買い物してるんですか!?」
『今更だよ、樋口ちゃん』
今日は財布が泣いてるけど、目の前の乙女が嬉しそうだから問題無い。
こうしていると、彼女がマフィアだなンて忘れてしまいそうだった。
「……今日は失礼します。一応お礼は言いますが…敵という事を忘れないようにお願いします」
『了解』
苦笑いを浮かべると、軽い会釈をして彼女は去っていった。
多分、芥川龍之介にはスルーされるんだろうなァ…
ーーーーーー
樋口「あ、あんな服着ませんから!いくら貰い物でも…ですが、星の数によっては、考えて差し上げます。Aさんには恩がありますから」
ルーシー・モード・モンゴメリ×探偵社少女→←泉鏡花×マフィア少女
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伊達 光秀 - 綾辻さんと京極さんの手下の女の子のやつ、凄い萌えました。←好きなんですよ、ドS?と強気な女の子の恋愛が。しかも、敵同士だったら萌しかないじゃないですか、どうしてくれるんですか!!← (2020年1月10日 18時) (レス) id: f7e36ec018 (このIDを非表示/違反報告)
Pigro(プロフ) - 伊達 光秀さん» 返信遅れてすみません、モンゴメリちゃん可愛いですよね…!ツンデレさん好きです! (2018年9月19日 6時) (レス) id: 07bc39b805 (このIDを非表示/違反報告)
伊達 光秀 - モンゴメリちゃん...かわいいな(真顔) (2018年9月1日 7時) (レス) id: 9cccb0eb3e (このIDを非表示/違反報告)
Pigro(プロフ) - 涅祇(ねぎ)さん» 返信遅れてすいません。確かに余りないですよね…!渋くて格好良いのに…! (2018年7月9日 20時) (レス) id: 07bc39b805 (このIDを非表示/違反報告)
涅祇(ねぎ)(プロフ) - 広津さんの夢あまりないので嬉しいです!ありがとうございました! (2018年6月20日 20時) (レス) id: 5de7820d7e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Pigro | 作成日時:2017年3月28日 14時