検索窓
今日:2 hit、昨日:5 hit、合計:117,375 hit

樋口一葉×探偵社少女 ページ30

御相手は、マフィアの恋する乙女さん!
ちなみに、Aさんは探偵社所属。既に知り合い設定です


ーーーーーー


「………何故貴女が此処(ここ)に居るのです?」

『居ちゃ駄目だなンて知らないよ…?』


思いっきり、こちらを睨んでくる美人さんに苦笑いを零しつつ、私は彼女を観察した。
蜂蜜色の髪、整った服、なんだかよくわからない眼鏡(注:違います)、それに、チラリと見える違法物()
黒光りしたそれを注視していると、彼女は直ぐに気付いた。


「これがなにか?」

『銃刀法違反ッて知ってる?』

「知らないとお思いで?」


あはは、と乾いた笑みを浮かべる。
こう、着飾れば可愛いンだろうけどなぁ、という考えが頭に浮かんだ。
彼女はと言えば、しきりに周りを気にしている。


『人探しでも?』

「貴女には関係ありません」

『……芥川龍之介?』

「ッ!」


なんてわかり易いンだろう。可愛いな。
私は、彼女の繊細な手を取って言った。


『よし、生まれ変わりましょう!』


勿論、はぁ?と言い返された事は言うまでもないだろう。


__服屋を巡ること三軒。
流石にこれ以上は、と思い彼女を見ると、疲れたような浮き足立ったような顔で私を見ていた。


「あの、この服…やっぱり露出が多いのでは…?」


思いっきり肩の出た服を(つま)みながら、頬を朱にする。


『大丈夫大丈夫、芥川龍之介ほどの関心なしにはそれぐらいで!』

「関心なし…」

『恋愛にッて意味だから!樋口ちゃんは可愛いから!?』


すっかりちゃん付けまでする図々しさを披露している私だったが、樋口ちゃんは少し笑顔を見せた。


「……ッて、何普通に買い物してるんですか!?」

『今更だよ、樋口ちゃん』


今日は財布が泣いてるけど、目の前の乙女が嬉しそうだから問題無い。
こうしていると、彼女がマフィアだなンて忘れてしまいそうだった。


「……今日は失礼します。一応お礼は言いますが…敵という事を忘れないようにお願いします」

『了解』


苦笑いを浮かべると、軽い会釈をして彼女は去っていった。

多分、芥川龍之介にはスルーされるんだろうなァ…


ーーーーーー

樋口「あ、あんな服着ませんから!いくら貰い物でも…ですが、星の数によっては、考えて差し上げます。Aさんには恩がありますから」

ルーシー・モード・モンゴメリ×探偵社少女→←泉鏡花×マフィア少女



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (406 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
183人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

伊達 光秀 - 綾辻さんと京極さんの手下の女の子のやつ、凄い萌えました。←好きなんですよ、ドS?と強気な女の子の恋愛が。しかも、敵同士だったら萌しかないじゃないですか、どうしてくれるんですか!!← (2020年1月10日 18時) (レス) id: f7e36ec018 (このIDを非表示/違反報告)
Pigro(プロフ) - 伊達 光秀さん» 返信遅れてすみません、モンゴメリちゃん可愛いですよね…!ツンデレさん好きです! (2018年9月19日 6時) (レス) id: 07bc39b805 (このIDを非表示/違反報告)
伊達 光秀 - モンゴメリちゃん...かわいいな(真顔) (2018年9月1日 7時) (レス) id: 9cccb0eb3e (このIDを非表示/違反報告)
Pigro(プロフ) - 涅祇(ねぎ)さん» 返信遅れてすいません。確かに余りないですよね…!渋くて格好良いのに…! (2018年7月9日 20時) (レス) id: 07bc39b805 (このIDを非表示/違反報告)
涅祇(ねぎ)(プロフ) - 広津さんの夢あまりないので嬉しいです!ありがとうございました! (2018年6月20日 20時) (レス) id: 5de7820d7e (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:Pigro | 作成日時:2017年3月28日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。