蝶のいた図書室 (ページ19)

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十七冊目【真実】ページ19

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「私の……話？」

「今から語るのは、この世界が出来るまでの
経緯だ……一度しか話さない、ちゃんと聞け」

私は、決意した話を聞くことにした。

グルッペンside

ハジマリは【蝶の箱庭】だった

その小説通り事は進んだ。

そした二人、年老いて幸せに生涯を終えた。

【蝶の箱庭】の次が【死神は約束を守る】

前世の記憶を無くしたお前と

前世の記憶を持つエーミールが出会った。

エーミールが幼いお前に会うのは偶然ではなく

必然だった。

何故ならアイツは私に頼んだのだ

『Aに会いたいです！』

私はアイツの願いを叶えた。

死神になって、お前を愛すると決めた時も

人間にした。

アイツは幸せそうにお前と過ごしていた。

だが……

アイツは死んだ、不慮の事故だ。

お前は嘆き悲しみ、死んでから焼くまで

ずっと離れなかった。

そして、お前は自ら命を絶とうとした。

一命は取り止めたが昏睡状態だ。

眠るお前は無意識にこの夢の世界を作り

ずっと目を覚まさない。

お前は夢の中でも死のうとしていた。

傍にエーミールがいないから。

だから、半分権限を略奪した。

そして、私は……私達は色々と行動した。

お前が目を覚ますには、エーミールが

傍にいればいいと思った。

だからエーミールとお前が結ばれるよう

色々と行動した。

だが、どれも上手くいかなかった。

今回は上手くいくと思った

だが今回はイレギュラーが多すぎた。

お前は繰り返す内にエーミールを忘れ

知らない男に恋をした。

そして男嫌いになった。

また、失敗したと……俺達は思った…。

だから、俺達は腹を決めた。

この夢の世界のエーミールを使って

お前にこの世界に疑問を抱かせるよう仕向けた

こんなに早く俺を呼び出すとは思わなかったが

ちょうどよかった。

お前が真実を知り、選択させる事ができる。