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すると、今まで黙っていた岩泉が口を開いた。
岩泉「日向。
お前、その服に付いてるの、何だ?」
日向「えっ!?」
よく見ると、日向の服には張り紙が付いていた。
慌てていたためか、見逃してしまっていたようだ。
すぐさま日向と及川は紙を覗き込む。
しかし...
日向「...読めねぇ。」
日向は首を傾げた。
及川も難しい顔をしている。
及川「うーん。
これは、何年か前に消滅した国の言葉だね。
その国は他国とあまり接してこなかったし、交流するとしても、他国の言葉とか世界共通語を使ってたから、その国の言葉は周りに流出しないで、そのせいで研究があまり進んでない文字じゃなかったかな?」
いつの間にか接近していた岩泉も日向が持っている紙を覗き込んだが、読めないようで、
「読めねぇな...。」
と呟いていた。
他の人が考え込んでるのを見て気になったのか、影山も覗き込む。
影山「...昨日発生した鬼人のことで任務が出来たので、外にいます。
探さなくて結構です。
って書いてあるっス。」
「「「!?」」」
影山の言葉に3人がバッと影山の方を向いた。
及川「おっ、お前。これ読めるの?」
すると、影山はキョトンとした。
影山「読めます。
って言うか、どっかで見たことあります。」
及川「マジか...。」
岩泉「とりあえず、任務だから探さなくていいんだろ。
日向、眠そうだからもう1回寝るといいぞ。
登校することになったら呼びに行くから。」
その言葉で影山と日向は自分達の部屋に帰った。
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作者名:柊海翔 | 作成日時:2020年3月16日 19時