久しぶり ページ36
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しばらく歩いていると、見知らぬ路地に出た。
俺の身長の何倍もある大きいヤシの木、その近くには手すりがあり、手すりのその向こう側の景色が楽しめる高台があった。うわあ…なんか説明しながらぶらぶら歩いてたらまi……いや、知らんとこついたな…。
これは迷子とは言わない(震え声)
『……さて、どうすっかな…』
優を背負い直し、神にもらった携帯で時間を確認した。
時刻は正午に回ったばかりの時間。……うん、優が倒れたのも何となく分かる気がするわ
携帯をポケットにしまい、さてどうしようかと歩き始めた。
その時ーー
ｶﾞｼｯ
『……!?』
肩を思いっきり掴まれた。
いや、掴まれたっていうのは少し生ぬるいかもしれない。俺の方を掴んだ奴はどれだけ握力が強いというのか……掴まれた方の肩から鈍い痛みが伝わってくる。
『……だ……誰だ!!』
肩にある手を思いっきり払い、その反動で後ろに振り返った。
誰なんだ。なんか見覚えのある手だったような気が
……………。
「お前、雷門中…」
『人違いです』
踵を返し速足にその場を去ることにした。
急にバッサリと言葉で切り捨てられたそいつは、唖然としているのか俺を追ってこようとはしなかった。それにすこぶる安心する。なんせ彼奴……
『チューリップ、ガイタ』
いつかの季節外れチューリップだったんだからな……(
あっぶね…顔が見えた瞬間振り返るのやめてよかった！彼奴若干下向いててよかった！
絶対に顔合わせたら「オマエヲ、エイリア学園ニ連レry」って言われる！読めてんだよ！どんだけのトリップ夢小説見てきたと思ってんだバカヤロウ!!((
いや、そんなことよりもだ。早急に円堂……いや、吹雪や土門のところへ行こう。とりあえず誰でもいいから…こいつと一体一はやばい。
「(あの赤メッシュ……)
…………ちょっと待て！」
『みのがしてくだしああああああ!!』
本気でやめてくれ追いかけてくるとか
走れないじゃん！優背負ってるのに走れるわけないじゃん！
『……あ…』
急ブレーキをして、呆然と建物の絶壁を見上げた。
急いで他の道を行こうとした時、後ろから足音がしてすぐ近くでぴたりと止まる。
南雲「………久しぶりだな」
『………ソウダナ』
・
・
ポケットの中の携帯が、着信音を立てずに静かに振動した。
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にゃふ(プロフ) - 続き楽しみです！更新頑張ってください! (2021年1月19日 7時) (
レス) id: 2c9f18fc80 (このIDを非表示/違反報告)
イオ - 中学生の頃から大好きです。待ってます。 (2020年2月1日 21時) (レス) id: c077c7a2af (このIDを非表示/違反報告)
猫マグロ - 大変だと思いますが、頑張って下さい。 (2018年12月2日 0時) (レス) id: 45b8ce4708 (このIDを非表示/違反報告)
ぽかり(プロフ) - 応援してます〜 (2017年12月10日 20時) (レス) id: 4b5353ee1f (このIDを非表示/違反報告)
らいあナリ(｀.∀´)＜プリッ(プロフ) - はじめまして！らいあと申します！！この作品すっごく面白いです！続きがめちゃくちゃ気になります！大変だとは思いますが戻ってきて欲しいです！！！！いつまでも待ってます！ (2017年10月27日 21時) (レス) id: 7958bf65a8 (このIDを非表示/違反報告)
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