No.83 ページ37
『ちょっ、私足つっちゃったっぽいから参加できな「じゃ、奢ってもらうけど??」』
くそっ。
私が理由をつけて不参加にしようと思うと、小声で悪魔の囁きが聞こえてくる。
やだぁ。
奢りはやだ。
……………
ま、まあそれなら参加して陰に隠れてたほうが良いのかな。
そうすれば目立たずに終われそうだし、メンバーも考えて選べば勝てそう。
よし、本気で隠れるか。
(※かくれんぼではありません。ビーチバレーです。)
それから私たちはグッパージャスで分かれていよいよビーチバレーという名の戦が始まった。
………ん?戦という名のビーチバレーだっけ。
まあそんなんどーでも良いんすよ。
Aは燃えていた。
誰よりも熱く。
ビーチバレーというものは高校生の中の陽キャ共、またはリア充がわーきゃーわーきゃー楽しむ騒ぐ、この目的の為にあるも同然。(全世界の高校生の中の陽キャ共様ごめんなさい。)
しかし、彼女だけは違った。
他の参加者がみんな楽しむためにグッパージャスをしていたとしても、彼女にとってはそこは戦だった。
どれだけ強い者を引き入れるか。
物理アタッカー、特殊アタッカー、又は守備専門、といったバランスの良いチームをどれだけ無駄なく作り上げるか。
そこは彼女にとって海ではなく、戦場に見えていたという。
ちょ、作者そーゆーナレーションいらんから。
………っんと、これだからいつまでも厨二って言われんだよ。(((え??
まあ今のナレーションは大袈裟だったけどだいぶ気合い入ってっから。
遊びじゃないんだよね、これは。
あっ、チーム紹介を遅れていたね。
まずAチーム。
リーダー有賀奏多。それから奏多くんのお友達、一年の後輩くん達が三人。計四人だね。
そしてBチーム。
リーダー岩崎蓮率いる、萌子、さとみ、ころん、そして私。こっちは合計五人だ。
因みに陽奈には審判をしてもらう。
私がやりたかった。
グッパーしたのに綺麗に一年対二年になった。
…………これ、大人気ないって言われないかな。
ころ「これ、人数と力圧倒的に有利なんだけど。」
あっ、
『ころちゃん、大丈夫だよ。こっちには女子が二人いるし、何より私は戦力にならん。』
ころ「あー、そういえば球技とか苦手だったっけ。」
ころちゃんとさとちゃんとは小さい頃によく公園で遊んでいた。
そこでたまぁにドッジボールとかサッカーとかしてたけどまじで昔から音痴だった。
……で、でも少しは成長してるでしょ!!…多分。
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作者名:あいますく | 作成日時:2022年12月5日 19時