意地悪さとちゃん。【桃色】Part.2 (ページ17)

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No.63 ページ17

………………………ん？？？？

『どどどどうかしたの？？急に。』

岩崎「どうなの？応えて。」

蓮くんが私の事をじっと見つめて話す。
圧に負けてしまいそう。

『えっ…と……私は、』

『基本怪しくなさそうだったら家に入れちゃう、かも。』

奏多くんだって前に勝手に家に入ってきて、そのまんまあんな事に…

やっべ。
思い出したら恥ずくなってきた。

岩崎「へぇ、そうなんだ。」

え。

なんかさっきよりも覇気が凄いんだけど。

ビクビクしてると蓮くんが手伝っていたのを一旦止めて、私の方へじりじり寄ってきた。

え、？

岩崎「A。」

蓮くんが私の名前を呼びながら壁ドンした。

……ん？？壁ドンされてる？

岩崎「Aが誰にでも平等に接する優しい人なのは分かるよ。」

私そんな事言ってないけど？
いつ私の性格占ったん？

あとその占いほぼほぼ間違ってるだろ。

ドン、

『…っ？！』

蓮くんは壁に肘をつけ更に距離を近づけてきた。

助けてやばいよ。
男のフェロモンが出過ぎてて押し負けそう。

岩崎「男がどれだけ危ないか、解らせてあげるよ。」

やばい。

キスされる。

んでこんな時に限って陽奈と萌子は気づかないんだよ。
彼女達は音をガンガンに流した状態でテレビを観ていた。
勿論、私たちには気づかない。

岩崎「かわい。」

赤面しているであろう私をみて彼は一言、そう呟いた。
いや、恥ずいわ！！

そして遂に、

二人の距離があと3センチ、2センチ、1……

ガチャ、

ころ「あっ！さとみくん大変だよ！！Aちゃんが襲われそう。」

さと「んだってぇ！？」

キスされる。

その瞬間、救世主ころちゃんとさとちゃんがきた。
いやまじナイス。

さとちゃんは靴を思いっきり投げて家へあがった。
後でちゃんとしまっておけよ。

蓮くんは少し驚いた後、後もうちょっとだったのになぁと呟いて、手伝いを再開した。
去り際にこーなっちゃうから気をつけてね、と耳元で言われた。

いや、イケボすぎて鼻血出そう。

……じゃなくてだな。

『さとちゃんありがと。…で靴しまってきて。』

さと「切り替えはやっっ。もうちょっと余韻に浸りたいわ。」

いやいや。他人の家の靴ぐっちゃぐちゃにした罪は重いだろ。

さと「わかったよ。…ほらころん、行くぞ。」

ころ「いや僕悪くないけど？！」

『ころちゃん、嘘はいけないよ。ほらさとちゃんと直してきて。』

さとちゃんに乗っかって悪ノリしてみた。

ころ「えっ、………行ってきます。」

効果は抜群だった。