No.47 ページ49
あれから三人でオムライスを作ってお風呂にも入り、みんなで一緒のシングルベッドに寝て、ようやく女子だけのお泊まり会が終わった。
『はぁ……日曜日やな。』
どーせ明日も体育祭の代休で休みだし、なんもする事が無い。
親もいつもの如く帰ってこないしさぁ。
あ、そーだ。
久しぶりに買い物しよっかな。
でも私いっぱい買い込んじゃう癖があるんだよね。
んーーー。
多分どっちにしろ荷物は多くなるだろうし。
『……よし。』
私はL○NEでさとちゃんのトーク画面を開き、
『今日空いてる?、と。』
ピコンッ、
いや返信はやっっ
スマホを見ると、「なんもねぇけど、荷物持ちは嫌だ。」ときた。
くそっ、お見通しってか。
ただ、大丈夫だ。
こんな時の為に私は作戦を持ってきたのだ。
『お願い、何でもするから。』
そう、これはみんなが必ず許してしまう魔法の言葉なのだ。
もしかしてみんな、一生のお願いとか使うと思われた?
ちっちっちっ、そんなん甘いよ、甘い甘い。
なんせ私は過去に六度彼にそのお願いを使ったからだ。
流石に七回目の転生はしないでおくと決めたのさ。
ピコンッ、
お、きたきた。
見てみると、「言ったな?覚えとけよ、その言葉。」ときた。
何処ぞのヤンキーみたいな口調だな。
まあ、あいつの事だろうしどーせ高いジュース奢れとかやろ。
それだったら即逃げるわ。
『よぉし、準備しよっと。』
今の時間は9:30だ。
待ち合わせは駅に11:00だから……
あれ?あんま時間なくね??
『やっば……』
いいかい。
1時間30分もあるじゃんって思ったそこの君。
女の子の支度は長いんだよぉ?
急いでメイクをする。
んー、今日はいつもとちょっと違う感じにしよーっと。
いっつもナチュラルメイクだから…
ちょっと色素薄め系のメイクにしたいなぁ。
___________
『え、バチくそかわええやん。』
あ、ごめんごめん。
ちょっとこのメイク私に似合ってたぽいわ。
次は髪やなぁ。
髪はやっぱり巻いて行くけど、ヘアアレンジしたいな。
じゃあそれは服に合わせるかっ…
『服はー…花柄のワンピースにカーディ……』
おぉ……
可愛いけどさ。
さっきからずっと思ってたんは…
『なんか……外国人みたい。』
バリバリの日本人なのに…
色素薄めのメイクしちゃったから?
まあ可愛いからええけどさ。
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作者名:あいますく | 作成日時:2022年10月18日 23時