意地悪さとちゃん。【桃色】 (ページ4)

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No.2 ページ4

「A。一緒に帰んね？」

お、久しぶりやな。

さとちゃんは部活が忙しくて帰りは別々になってるが、今日は部活無いのかな。

『アイス奢ってくれるならいいよ。』

「カリカリ君ならいいけど」

『バーゲンバッツな。』

女子を誘うんだからねぇ。

それ相応の代物を出さないと。

「…いいよ、その代わり本当に一緒に帰ってくれるよな。」

ん？今日のさとちゃんどうかしたのか？

普段ならアイスなんて買ってくれないのに。

__________

『おっ、まったせぇ。』

さと「おーー。じゃ、コンビニ行くか。」

あ、がちで買ってくれるんやね。

やっさしー(棒)

『うんっ！』

さと「っ……………うっせ。」

ん？？

今なんかあらぬ言葉が聞こえたんだが？

『んー、やっぱこれやなぁ。』

アイス選び中。

バーゲンバッツにしようと思っていたが、その横に美味しそうなチョコのアイスがあり、つい手に取ってしまった。

『さーっとちゃんっ！これ食べるー。』

さと「…あれ？バーゲンバッツじゃないんか？」

ふふーん。

こいつ、舐めてんな。私の優しさを。

『まさか。本当に買ってもらう気はなかったよ。私、優しいからさ。』

さと「はいはい。偉い偉い。」

なんか、うん。

軽くあやされました。

今はね。

さとちゃんと公園のベンチでアイス食べてるの。

『ここの公園懐かしーねー。』

さと「だなぁ。…小さい頃よくここで遊んでたな。」

そう。

ここでいっつも鬼ごっことかかくれんぼとかお砂遊びとかしておりまして………

なっついなぁ。

『いっぱい遊んだねぇ。』

さと「あ、そーだ。なぁ、A。がちで鬼ごっこしね？」

え、やだ(((

面倒。

さと「いーじゃんいーじゃん。だってお前くらいじゃないと釣り合わないっていうか、楽しくないんだもん」

おまっ、それは反則な？？？？

まあ、私もさとちゃんも運動神経が高くて学校で有名だし、二人とも遊ぶ時の相手が全くいないのは事実だが。

ま、いっか。

なんか、大きくなってからやる鬼ごとかがちで楽しそうに感じてきたし。

『やってやろうじゃあないか。』

さと「王者の風格漂ってっぞ。」

ぶちのめしてやるぜぇ。