意地悪さとちゃん。【桃色】 (ページ23)

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No.21 ページ23

あれから数日が経ち、遂に体育祭がやってきた。

今回、私が出る種目は二人三脚とリレーだ。

二人三脚の相手は知っての通り、岩崎く………

蓮くんだ。

いや、違うんだよ？！

前回の見てくれれば分かるけど、あの後もずっと練習の時には下の名前で呼ばすんだよ？

もちろん、それ以外の時でもね。

周りの女子からの視線が痛かった。

慣れっこだけど。

プログラムは、

開会式→ラジオ体操→大縄→綱引き→二人三脚→借り物競走→リレー

ってな順番でやっていくぞ。

萌子「ちょ、Aじっとしてて！今付けてあげてるんだから。」

『別に付けて欲しいなんて言ってないけど。』

萌子「いや！こうしたら男子たちがキャーキャーいうからさ。」

女子化した男子が現れるん？？？

ただ今、ハチマキをつけてもらってます。

自分で付けられないから頼んだけど、陽奈に頼めば良かった。
猫耳にされました。

あ、陽奈もされてる。
まあ、私と萌子がしてて陽奈がされてないのはなんか違うよね。解釈違い。

萌子「よし、A、陽奈ー！写真とろー。」

萌子「曲げピしよー！！…はいっ、ちーず！」

萌子はキラキラしてんなぁ。

さっすが。

さと「おい、A。………何それ。」

三人で楽しく話してる時に割って入ってきた。

さとちゃん、今は見て分かるよね？
後で話すでよくないっすか？

『猫耳ハチマキだよ。…どう？にゃーん。』

さと「…………猫っぽくない。…似合わないよ。」

んだこいつ、やんのか？！？！

ごめんなさい。

開始早々バチバチにメンチきってます。

さと「それより、二人三脚。岩崎とやんだよな。良かったな、」

と思いきや、いきなりしゅんとしてる…？

なんか犬の耳と尻尾が見えるんだけど。

『あ、そういえばさとちゃんはなんの種目に出んの？』

さと「あ？俺はリレーと二人三脚と借り物競走だよ。」

あれ？
なんで三つでるんや？

種目は二つだった気がするんだけど。

さと「女子は二つ、男子は三つ出るんだよ。」

あーーー、なるほど。

『てか私の心の声なんで聞き取れたん？怖』

陽奈「声にばりばり出てたよ。」

え、