🐙―深海の商人。 ページ29
――翌日―大食堂――
NOShift
ﾚｵﾅ「そう言えばお前等……何であのタコ野郎と取引なんて馬鹿な真似しようと思ったんだ。
お陰でオレの部屋が狭くなっただろうが。」
ｻﾂｷ「かくかくしかじか…。」
ﾚｵﾅ「ッハ！期末テストでアイツと契約したバカ共を自由にするために取引しただと！？
ハハハ！コイツはいいな。背筋が寒くなるぜ。」
ﾗｷﾞｰ「ま、アズール君のテスト対策ノートは凄いって噂ッスからね。欲しくなるのも分からなくもないッスけど。」
ｼﾞｬｯｸ「そう言えば、２人とも今回の試験でアズールとは取引しなかったんすね。
レオナ先輩とか、一番楽したがりそうなのに…あっ、いや、なんでもないっす。」
ﾚｵﾅ「ばーか。誰が好き好んであんなインチキ野郎と何度も取引するか。背に腹は代えられなくて取引したことはあるが……毎度ロクな条件じゃ無かった。」
ﾗｷﾞｰ「確かに、進んで力を借りたい相手じゃないッスよねぇ。
ちょっと無茶なお願いも、ホイッと叶えてくれるし実力はある魔法士なのは確かなんスけど。」
ﾚｵﾅ「そもそも取引ってのは、欲しい物がある方が不利に決まってる。頭の回らない草食動物が軽い気持ちで契約すりゃあの手この手でカモられるのがオチだ。」
ｻﾂｷ「やべ…。まじで不安になってきた。」
ﾚｵﾅ「話のタネに聞いてやる。どんな条件で契約したんだ？」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ﾚｵﾅ,ﾗｷﾞｰ「「Aの転寮許可ｧｧｱｯ？！」」
ｻﾂｷ「はい…………。」
ﾚｵﾅ「お前っ、なんつー条件で契約したんだよ…！」
ﾗｷﾞｰ「馬鹿じゃないッスかアンタ等！！」
ﾚｵﾅ「ったくテメェ等は……。
で、３日後の日没までにアトランティカ記念博物館から写真を奪ってこねぇと、オンボロ寮とAが正式にアイツ等に取られる、と。」
ﾚｵﾅ,ﾗｷﾞｰ「「・・・・・・・・・・。」」
ﾗｷﾞｰ「なんか……ご愁傷様ッス。」
ｸﾞﾘﾑ「勝負が始まって早々、縁起でもねぇこと言うんじゃねぇんだゾ！」
ﾗｷﾞｰ「そもそもアトランティカ記念博物館って海の中じゃないッスか。どうやって行くつもりなんスか。」
ｸﾞﾘﾑ「水の中で呼吸が出来る魔法薬をくれたんだゾ。」
ﾗｷﾞｰ「へ〜。ま、アズール君のプライド的にせこい魔法薬は渡さないと思うッスよ。」
ﾚｵﾅ「なら、さっさと行動を起こせばいいじゃねぇか。
―――時は金なり、だぜ。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 115人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ヒナ(プロフ) - 緋色さん» コメントありがとうございます✨是非！ (2023年4月4日 15時) (
レス) id: 0c756bceb6 (このIDを非表示/違反報告)
緋色(プロフ) - すみません…！よかったらフレンドなりませんか…！！！ (2023年4月4日 7時) (レス) @page22 id: a5d1216a26 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：日菜 | 作成日時：2023年2月8日 22時
