84話―残り。 ページ43
黄瀬Shift
火神っちが黒子っち達になにか言ってポジションへ戻った。何言ってたんだか。
笠松「火神、もう跳べねえな。」
黄瀬「……やっぱり。今のダンクで限界来ちゃったんスね。」
まぁ、そうなるとは思ってたけど。
………………ん?
黄瀬「って事は、今からAっちのフィーバータイムじゃないッスか!」
笠松「そういう事になるだろうな。
…でも、白崎の奴、2年にボール回すかもな、自分が出しゃばらないように。そこら辺は火神と違って空気読めるんだよな、多分。」
黄瀬「あー、確かに火神っちは出しゃばり過ぎッスよ。まぁ俺もだけど。
でも、案外目立ちたがりッスからね、Aっちも。
それに、勝つか負けるかギリギリの試合でAっちが仕掛けない訳無いッスから。」
あえて先輩にボールを全部回すって手もあるけど、今の状況でAっちが一歩引くとは思わない。ましてや緑間っちがいるんだから。
黄瀬「今のAっち、楽しくてしょうがないって顔してるッス。」
――秀徳タイムアウト――
笠松「珍しく秀徳側がタイムアウトか。」
黄瀬「ね。最後のタイムアウト……どっちに流れが来るかな〜。」
火神っちが大人しくなってから、予想通りAっちと黒子っちの勢いが付いた。いや、火神っちとの連携プレーも凄かったけど。
けど、やっぱりこの2人の方が安定してるっていうか…こう、気分が上がる?感じがする。
黄瀬「っていうか、火神っちの足の事バレバレだったッスね。」
笠松「分かりやすい庇い方だったからな。」
黄瀬「んで残り2分、緑間っちに全部集めるつもりッスね、秀徳。」
――第4Q―残り2分――
再開直後、緑間っちに出されたパスを黒子っちがカット。
まだ緑間っちのマークは火神っちのまま。もう殆ど跳べない火神っちがマークということは、当然緑間っちにパスが来やすくなる。でも逆に、それはパスを出す場所を教えているのと同じ。
こぼれ球を上手く拾い、誠凛の4番がゴールを目指す。
笠松「実力主義だとしても、上級生には上級生のプライドがある。それに、ベンチに入れなかった大勢の部員達の代表でもある。」
黄瀬「・・・・・。」
笠松「王者に最も必要なプライドは勝つ事だ。」
黄瀬「!また緑間っちが3P決めた…!」
残り30秒で5点差。
でも、すかさず誠凛側が3Pを打ち、2点差に。
残り15秒。
両者共睨み合いが続いた。
あと1本でも決まってくれれば……
黒子「A君!!」
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ヒナ(プロフ) - しゅるさん» コメントへの返信が速すぎて作者驚いてます……そして何度もレスすんません!毎度あざっす! (1月7日 15時) (レス) id: 0c756bceb6 (このIDを非表示/違反報告)
しゅる(プロフ) - ヒナさん» あっ…最高主ここに現る…!!!! (1月7日 15時) (レス) id: 9269892d89 (このIDを非表示/違反報告)
ヒナ(プロフ) - しゅるさん» 毎度コメント有り難うございます🍀これからも荒ぶって行きます(( (1月7日 15時) (レス) id: 0c756bceb6 (このIDを非表示/違反報告)
しゅる(プロフ) - 荒ぶり白崎くん最高美味しい(( (1月7日 13時) (レス) @page50 id: 9269892d89 (このIDを非表示/違反報告)
ヒナ(プロフ) - 三井葵さん» コメント有り難うございます🍀テツ君のキャラが定着してないので作者も怖ってなってます!是非これからも読んで頂けると幸いです✨ (12月1日 17時) (レス) id: 0c756bceb6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:日菜 | 作成日時:2023年11月5日 12時