🌹―真紅の暴君。 ページ8
AShift
「子供は親のトロフィーじゃねーし、子供のデキが親の価値を決めるわけでもないでしょ。
お前がそんなクソ野郎なのは親のせいでもなんでもねーって、たった今よ〜くわかったわ！
この学園に来てから１年、お前の横暴さを注意してしくれるダチがA先輩以外誰も作れなかった、てめーのせいだ！」
「なに……を、言っているんだ？」
エース君の言葉を理解出来ていないリドルにさらに追い打ちをかけるエース君。
「そりゃお前はガッチガチの教育ママにエグい育て方されたかもしんないけどさ。 ママ、ママってそればっかかよ！自分ではなにも考えてねーじゃん！
なにが赤き支配者だ！お前は魔法が強いだけの、ただの赤ちゃんだ！」
『エース君…。』
「赤ちゃん……だって？この僕が？
何も知らないくせに……僕の事なにも知らないくせに！」
「あ〜、知らないね。知るわけねぇだろ！
あんな態度で分かると思うか？」
「うるさい、うるさい、うるさい！！黙れ！！
僕は正しいんだ!ねぇそうでしょA！？」
『リドル……。』
エース君の言葉に戸惑いながら僕に問いかけてくるリドル。あぁ、どうすれば良い？貴方は正しい。そう言えばいいのだろうか。
「A先輩にばっか甘えてんじゃねーよ！」
『リドル、ほら、落ち着きましょう。貴方は頭に血が登りすぎていますから。』
「A…ｯ､僕は…。僕は正しいの…？正しいんだよね…？」
『…リドル。貴方は正しくて、正しくありません。』
「え…？」
『リドル、((新入生の言うとおりだ！もううんざりなんだよ！
エースShift
「うっ！？」
『？！』
ﾓﾌﾞ「寮長も気に食わねぇし、A先輩も気に食わねぇ！」
ﾓﾌﾞ「なんでA先輩は許されて俺達は許されないんだ！」
ﾓﾌﾞ「調子に乗るのもいい加減にしろ！」
寮長に投げていた筈の卵を寮生達が次々とA先輩に向けて投げつける。
『リドル、お怪我は？』
「僕は大丈夫だよ。」
ﾓﾌﾞ「寮長に媚び売ってんじゃねぇよ！」
って、可笑しいだろ！なんでA先輩に卵投げつけてんだコイツ等！
「誰だ！Aに卵を投げた奴は！」
「「「・・・・・・・・・・。」」」
『リドル、落ち着いて。僕は平気です。ほら、もうすぐお茶の時間ですよ。』
「フ……ハハハ、アハハ！！うんざりだって？うんざりなのは僕の方だ！
何度首をはねても、どれだけ厳しくしてもお前達はルール違反を犯す！
どいつもこいつも、自分勝手な馬鹿ばっかり！」
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作者名：日菜 | 作成日時：2022年9月12日 13時
