🌹―真紅の暴君。 ページ7
NOShift
「首をはねろ(オフ・ウィズ・ユアヘッド)！！」
「「うわああああ！！」」
開始早々リドルのユニーク魔法、“オフ・ウィズ・ユアヘッド”によって魔法を封じられたエースとデュース。
『なっ……！』
「ぐ……っ、くっそぉ！魔法を具現化させるヒマもなしかよ！」
「ここまで手も足も出ないなんて……」
『早い…。いくらなんでも早すぎる。』
「魔法の強さはイマジネーションの強さ。
魔法の効果を正確に思い描く力が強いほど正確性も強さも増す。
ローズハート君はますます魔法に磨きがかかっていますね。」
「ふな"あぁ……。レベルが違いすぎるんだゾ。」
リドルの強さに圧倒される１年達。
ﾘﾄﾞﾙ「フン。５秒もかからなかったね。
その程度の実力で、よく僕に挑もうと思ったものだ。恥ずかしくないの？
やっぱりルールを破る奴は、何をやってもダメ。お母様の言う通りだ。」
ﾃﾞｭｰｽ「くっ……。たしかに、ルールは守るべきだ。でも無茶苦茶なルールを押し付けるのはただの横暴だ！」
ﾘﾄﾞﾙ「ハァ？ルールを破れば罰がある。そして、この寮では僕がルールだ。
だから、僕が決めたことに従えない奴は首をはねられたって文句は言えないんだよ！」
ﾕｳﾅ「そんなのぉ、間違ってるでしょぉ！！」
ｻﾂｷ「ルールだからって何をしても良い訳じゃない！」
ﾘﾄﾞﾙ「間違ってるかどうかも、全部僕が決めることだ！！
それに、罰則もないルールなんか、誰も従わない！
そんな簡単なことも分からないなんて君達は一体どんな教育を受けて来たの？」
ﾘﾄﾞﾙ「どうせ大した魔法も使えない親から生まれてこの学園に入るまでろくな教育も受けられなかったんだろう。実に不憫だ。」
『？！リドル、落ち着k((ふざっっっっっけんなよ！！！！！
AShift
「ぇっ……？」
『？！リドル？！』
「「リドル君！？／リドル！？」」
「ローズハート君！？」
エース君が…。エース君がリドルを殴った…？！しかも右ストレートが綺麗に顔面に決まっている…だと？
かっけぇ…！！久々にこんなまともな殴り見た…。すげぇ！……って、そんなこと考えてる場合じゃない！！
『リドル！大丈夫ですか？！』
「A…、僕、殴られた……？」
『えぇ。殴られましたね…。』
「痛い…。A、僕、殴られた……。」
痛い、と連呼しながら僕を見つめるリドル。
「あー、もういい。寮長とか、決闘とか、どうでもいいわ。」
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作者名：日菜 | 作成日時：2022年9月12日 13時
