🦁―荒野の反逆者。 ページ41
AShift
ｹｲﾄ「……って、何ニヤニヤしてんのAちゃん！？」
『？！』
まずい。ジャミルの話を聞いて確信してしまっていたからか、顔が緩んでいた。キモいな、僕。今更だが。
そろそろ種明かし、しても良いかな。
ｸﾞﾘﾑ「さてはお前、お前がこの事件の犯人か？！」
ｼﾞｬﾐﾙ「それは無い。」
ｸﾞﾘﾑ「ふなっ！？何でなんだゾ？」
ｼﾞｬﾐﾙ「Aがそんな事企む訳無いだろ。まあ、もし何か企んでいたとしても俺は構わないがな。ギャップということで。」
ｴｰｽ「つか、どんどんキャラ壊れてってません？先輩。」
軽くジャミルにツッコミを入れるエース君。
ｹｲﾄ「もしやAちゃん何か知ってるカンジ？」
くるっと僕の方に体を向けるケイト先輩。やっぱり堪が良いな、ケイト先輩。
『この事件の犯人は、
――ラギー・ブッチです。』
「「「！！」」」
ｹｲﾄ「ラギーって……サバナクロー寮の？」
『えぇ。
彼のユニーク魔法は相手の動きを操る事が出来るんです。操る、というか…自分と同じ動きをさせることが出来る、とでも言いましょうか。』
ｹｲﾄ「えぇっと、ラギー・ブッチ君は２年Ｂ組だね。」
『お二人共、ご協力感謝致します。』
ｶﾘﾑ「おぉ、なんかよく分かんねーけど、頑張れよ〜！」
ｼﾞｬﾐﾙ「Aを怪我させたら承知しないからな。」
――教室――
あれから、リドルとも合流し、一緒にラギーのもとへ行くことにした。
ｸﾞﾘﾑ「たのも〜〜〜〜！ラギー・ブッチはどこなんだゾ！」
ﾗｷﾞｰ「ウィーッス。……って、また君らッスか。
何度言われてもデラックスメンチカツはもう返せないッスよ〜。」
『ラギー。今学園内で起こっている選手候補連続傷害事件について聞きたい事があるのですが、よろしいでしょうか。』
ﾗｷﾞｰ「！？(A・フェリックスじゃん……。)
おぉっと……そいつぁ穏やかな話じゃなさそーッスね。」
ｹｲﾄ「ちょーっと、表出てくんない？」
ﾗｷﾞｰ「分かったッスよ。だから、乱暴な真似はやめてほしいッス。」
――廊下――
ﾘﾄﾞﾙ「さて。
どんなものかはAに聞いたし…。ラギーにユニーク魔法を使われると厄介だ。
僕の“首をはねろ(オフ・ウィズ・ユアヘッド)で……」
ﾗｷﾞｰ「あれれ〜？リドル君。マジカルペンなしにそんな強い魔法を使って大丈夫ッスか？」
ﾘﾄﾞﾙ「えっ？……あ、あれ！？僕のマジカルペンがない！」
ｹｲﾄ「うそっ！マジで！？」
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作者名：日菜 | 作成日時：2022年9月12日 13時
