🦁―荒野の反逆者。 ページ34
――ボドゲ部――
ｱｽﾞｰﾙ「はい？」
ﾕｳﾅ「だからぁ！A君について教えて欲しいのぉ！」
ジェイドに教えてもらい、Aの情報を沢山知っているであろうアズールの元へ1年生達は向かった。
ｱｽﾞｰﾙ「ものの頼み方ってものがあるでしょう？！」
ﾕｳﾅ「もぉ〜っ！アズール君の意地悪ぅ〜！」
ｴｰｽ「ユウナはもう黙ってろ…。」
しかし、ユウナのものの頼み方があまりにも酷い、とアズールはブチ切れてしまった。
ｻﾂｷ「アズール先輩、どうかお願いします!A様について教えて下さい！」
ﾃﾞｭｰｽ「お願いします!」
ｱｽﾞｰﾙ「・・・・。はぁ。」
やれやれ…とアズールは呟き、嫌嫌Aについて教えてくれる事になった。
ｱｽﾞｰﾙ「Aさんと飛行術でご一緒させてもらっていたときですね。
確か、学年合同だったと思います。Aさんに飛行術を教えて貰っていたんですが、急にAさんがバランスを崩して落下しかけたんです。」
ｸﾞﾘﾑ「Aがバランス崩したのは、ただバランス感覚が悪いだけじゃないのか？」
グリムの一言にまたキレるアズール。キッとグリムを睨みつけ、
ｱｽﾞｰﾙ「Aさんはこれまで一度も飛行術で失敗したことは無いんです！毎回成績トップなAさんがそんな凡ミスをするわけ無いでしょう？！」
と、声を張り上げた。
ｸﾞﾘﾑ「？！ふな"っ！？コイツ、急にキレたんだゾ！？」
ｱｽﾞｰﾙ「これ以上Aさんを馬鹿にするなら、僕がただじゃおきませんよ！」
ｸﾞﾘﾑ「わ、悪かったんだゾ…。」
しょぼんと肩を落とし、アズールに謝るグリム。全くもう…、と眼鏡をかけ直すアズール。
ｱｽﾞｰﾙ「他に聞きたいことは？」
ｻﾂｷ「いえ、大丈夫です。わざわざありがとう御座いました！さ、皆次いくよ！」
これ以上アズールの話を聞いていると何かヤバい気がしたサツキは、グリムを抱っこしてそそくさとボドゲ部をあとにした。
――廊下――
ｴｰｽ「アズール先輩って、A先輩のストーカーかなんかなわけ？」
ﾃﾞｭｰｽ「流石にフェリックス先輩についての情報量が多すぎる…。」
ｻﾂｷ「ある意味すげぇよ。アズール先輩。」
ｸﾞﾘﾑ「あいつ、変なところでキレるから苦手なんだゾ。」
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作者名：日菜 | 作成日時：2022年9月12日 13時
